吉田山田・名古屋のオアシス21でミニライブ ── 新しいアルバムに込めた想いを語る
これまでの吉田山田とこれからの吉田山田
今回イベントの直前に、アルバム「吉田山田シングルズ」に込めた想いや、吉田山田のこれからについて二人に話を聞いた。 ──ニューアルバム「吉田山田シングルズ」。どんな風に聴いてもらいたいですか? 吉田「『日々』で吉田山田を知っていただいた方には、デビューからの5年間を感じていただけるわかりやすい一枚になっていると思います。ずっと応援してくれていた人には、曲の世界観だけじゃなく、例えば『失恋して落ち込んでた時にこの曲に救われたなぁ』とか、『この曲聴きながら受験頑張ってたな』とか、自分の見てきた思い出と一緒に重ねてほしい。『日々』から順に昔にさかのぼっていき、最後には最新曲『逢いたくて』という曲順にしたのはそんな理由があります」 ──アルバムの中で一番思い入れのある曲を教えてください。 山田「『魔法のような』は、僕が初めて作詞作曲した曲。普段あんまり悩んだりしないんですけど、人生で初めてってくらい落ち込んで悩んだ時期に書いた一曲なんです。『このまま大人になれるのか?』っていう漠然とした悩みで、引きこもっていたりしたんですけど、自分の中でこのままじゃいけないって感じたのか、夜コンビニに行く途中で急にそのまま40キロくらい朝まで走っちゃったりして(笑)。心の中から燃えてくるものがあって走り出さずにはいられなかった。で、始発で帰ってくるっていうね(笑)。あと、近所の飲み屋街に行って飲めないお酒を飲んで知らない人と話をするっていうのを毎日繰り返して。そんな中で、今まで出てこなかった言葉やメロディが出てきたので、それが僕なりの壁の壊し方だったんじゃないかなって思います。一番悩んでいた時に、僕が出した答えのような一曲です」 吉田「このシングルコレクションは自分たちなりにこれまでの歩みを収録した形になっているんですが、シングルを全部収録しただけじゃなくて、最後に新曲が入っているところがポイント。この最後の『逢いたくて』は、これまでの吉田山田だけじゃなくて、これからの吉田山田を感じてもらえる一曲になったと思うので、最後に収録できたのは意味のあることだし、そういう精神でこれからもやっていきたい。リリースするたびに、ライブやるたびに、次が楽しみになるミュージシャンでありたいと。そこを注目してほしいですね」