吉田山田・名古屋のオアシス21でミニライブ ── 新しいアルバムに込めた想いを語る
「日々」がロングヒットを記録し、3rdアルバム「吉田山田」が今年の日本レコード大賞 優秀アルバム賞を受賞するなど、今年大きな飛躍を遂げた2人組アーティスト・吉田山田。17日に初のシングルA面コレクション「吉田山田シングルズ」を発売し、同日にそのリリースを記念したミニライブが、名古屋のオアシス21 トヨタホームリンク特設ステージにて開催された。今にも雪が降り出しそうな寒空のもと、多くのファンが駆けつけ盛り上がりを見せた。
「吉田山田シングルズ」発売を記念してミニライブを開催
会場となったのはスケートリンクが中央にある一風変わった特設ステージ。リハーサルで登場した吉田山田の二人はその光景に驚きながらも、「今日のMCはすべらないように~!」と吉田のひとことに、山田が「うん!」と気合いの入った返事をして、観客の笑いを誘った。 本番が始まり、吉田がギターをつま弾く隣で、山田が「名古屋は落ち着くなー。気付けばホームのような気持ちでこのステージに立っています。こんなにたくさんの人たちと音楽を通じて出会えたことをすごく幸せに思います。最後まで楽しんで帰ってください」と挨拶。ライブは「約束のマーチ」でスタートし、客席全体が一緒に口ずさむなど温かいムードに包まれた。 続いて、新しいアルバムに収録される唯一の新曲「逢いたくて」を披露。ラストの「日々」を前に、山田は「今日はちっちゃい子からおじいちゃんおばあちゃんまでいろんな人が来てくれてますね。それも去年の12月にリリースした『日々』という曲のおかげなんじゃないかな」と感慨深げに語った。歌が始まると、観客の中には目頭を押さえたりボロボロと涙を流すファンの姿も。
人と人を結びつける吉田山田の音楽
大きな拍手が送られる中、ライブは終了。その後、握手&サイン会に移り、スケートリンクをぐるりと一周するほどの行列に。 並んでいるファンの方々に話を聞いてみると、女子高生とそのお母さんが「今までお互いほとんど喋らなかったのに、『日々』がきっかけで二人ともファンになって親子仲良くなりました」と話してくれた。楽しげに会話していた女性の二人組は「今日この会場で初めて会って友達になりました!」と。 6歳の娘さんを連れたファミリーは、「吉田山田を好きになってから音楽を聴くようになった。娘とお風呂でよく歌います」とうれしそう。ファンから口々に語られるエピソードは、吉田と山田が音楽で結ばれているように吉田山田の音楽が人と人を結びつけていることをまさに物語っている。