FA人的補償も…期待外れに終わった指名選手(3)阪神の高卒ドラ1が“波紋”
プロ野球界では、「FA人的補償」が大きな話題となっている。マイナスイメージが大きい言葉だが、実際には高い評価を受けて新天地へ移籍している。しかし、これまでには新天地で期待に応えられない選手が数多くいた。ここでは、人的補償で他球団に移籍したものの、思うような成績が残せなかった選手を取り上げる。
高濱卓也
投打:右投左打 身長/体重:184cm/84kg 生年月日:1989年7月6日 経歴:横浜高 ドラフト:2007年高校生ドラフト1巡目 人的補償による移籍で波紋を呼んだのが、髙濱卓也だ。 髙濱は、横浜高校で1年生からレギュラーを確保し、甲子園を沸かせる存在に。超高校級ショートとして将来を嘱望され、ドラフト1位で阪神タイガースに入団した。 入団後3年間はファームで経験を積んだ髙濱。高卒4年目となる2011年シーズン開幕前にはオープン戦で好調を維持し、待望のブレイクを予感させていた。 しかし、阪神はキャンプイン直前に小林宏之をFAで獲得すると、人的補償によって髙濱は千葉ロッテマリーンズへの移籍が決定。阪神ファンかはら失望の声が多く聞かれた。 ロッテでは2014年にファームで首位打者(.355)に輝くと、2016年に一軍でキャリアハイの53試合出場。しかし、打率.215と振るわず、翌年以降は出場機会が激減。期待通りの成績を残すことはできなかった。
ベースボールチャンネル編集部