岡村隆史、父親になり変化 アンパンマンと会った子どものパニック状態にすごさ実感
――お子さんは今回の映画で映画館デビューしたとか。森の妖精・ルルン役の上戸彩さんは、子育てでは先輩ですね。 彩ちゃんからは、いろいろアドバイスをもらってます。「歯磨きがなかなかできなくて」と相談したら、「このスタイルで磨いてください」って、プロレスの技じゃないですけど、自分の足で子どもをホールドして、「ガッガッガッ」と素早く歯磨きするんです。それを彩ちゃんが「こんな感じで」とやってみせてくれて、「これが1番磨きやすいですよ」って。 ――動ける余裕があると逆に危なそうですから、ホールドが一番いいんでしょうね。 歯は大切ですからね。「後で痛くなるよ」と言っても、子どもは分かりませんから。うちの子、前に歯の間にチキンがつまったことがあって、それから何かが挟まると口を指して、「チキン、チキン」って言うんです。何かつまってて気持ち悪いってことだなと。「じゃあ歯ブラシしてクチュクチュしないとね」と言うんですけど、いざ歯磨きとなると嫌がってカーテンの裏に隠れたりするので、めくって捕まえてホールドして歯磨きです。いま、逃げて隠れるのも楽しいみたいです。 ■“ホンモノの”アンパンマンに会った子どもの反応は? ――すっかりお父さんの顔ですが、ご自身が親になったり、『アンパンマン』と出会ったりしたことで価値観が変わったなと感じることはありますか?
昔は楽屋に犬を連れてくるタレントさんとか、苦手だったんです。お子さんはしょうがないけど、犬とかは……と思ってて。それが、僕も現場に子どもを連れてきちゃったし、子どもだけじゃなくて、「犬も全然連れて来てください!」と思えるようになりました。 ――現場に、というのはちなみに? この映画の公開前に、PRでアンパンマンこどもミュージアムに行かせていただく機会があったんです。ホンモノのアンパンマンがいて、でも子どもはホンモノのアンパンマンが目の前にいるという現実が処理できなかったみたいで。喜んではいたんですけど、「アンパンマン……」って小さな声で最初ひと言、言っただけで、あとはじ~っと見てるだけだったんです。「アンパンマンだよ」と話しかけても、自分で持ってるアンパンマンのグッズを指して「アンパンマン」と。自分の手元にアンパンマンがいるのに、目の前にもアンパンマンがいることが処理できなくて。 ――なるほど。 帰りにだんだん興奮してきて「アンパンマンいたね。アンパンマンいたね」と言い始めて、夜になって嬉しさがMAXでパニックになっちゃったんです。いつも興奮すると「お茶!」と言ってお茶を飲むんですけど、その時も「お茶、お茶」と騒ぎだしたので、お茶を渡そうとしたら「いらない!」となって、1時間半くらい頭をゴンゴン打ちながら床で転がり倒してました。 ――それはよほどの興奮状態ですね。 アンパンマンに会えたことが嬉しいんだけど、自分のなかで整理できなかったんですよね。「ねんねしようか」と言っても、「ねんねしない、アンパンマンいた」ってずっと言ってました。すごいですよ、アンパンマン。