【宝塚記念 俺のチェックポイント】ローシャムパークはフォーム改善の効果あり! 田中博師「まとまりのある走りができている」
宝塚記念の勝ち馬をあぶりだす「俺のチェックポイント」。3日目は東京サンスポの内海裕介記者がローシャムパークに注目した。クビ差2着と健闘した大阪杯以上のパフォーマンス発揮を目指す陣営の取り組みに迫った。 大雨の前日とはうって変わって、炎天下での取材となった美浦。ターゲットのローシャムパークは昨秋、2200メートルの産経賞オールカマーを快勝した。同じ11ハロンで行われるGⅠだけに、距離適性の高さで一気に台頭の場面があっても驚けない。 まずは動きの確認から。戸崎騎手を背にした1週前追い切りではコーナーで行きたがる面が目についたが、調教助手がまたがったこの日も同様だった。とはいえ、Wコース6ハロン80秒7-11秒5を楽にマークして、先導役の外リチャ(3勝)に馬なりで併入。脚力、躍動感は上々で評価は「A」だ。 その走りについて、田中博調教師から「走行フォームの改善に取り組んでいる」と興味深い言葉が。「首の使い方が雑でハミ受けを強くかめないので、(推進力が)上に逃げてしまう課題がずっとあった」と改善点を挙げたうえで、「レースで本当にファイトしたときには分からないが、今までと比べたらまとまりのある走りができている」と現状の走りに及第点の評価も与えた。 フォームについては、戸崎騎手からも「以前は前のめりな走りだったのが、だいぶ体を起こせるようになった。そのぶん、以前より道悪もこなせそうに思う」と耳寄りなコメントをキャッチした。5歳にしてまだまだ粗削りな印象は否めないが、裏を返せばそれだけ伸びしろも残しているということ。一発逆転まで見込めるのか、枠順なども踏まえて最終決断を下したい。(内海裕介)