巨人・岡本和真が13試合ぶりの4号ソロ 一発打てば4戦4勝 首位阪神との1ゲーム差をキープ
巨人は27日、負ければ貯金がなくなるDeNA5回戦(横浜)に2―1で競り勝ち、首位阪神との1ゲーム差を維持した。4番・岡本和真内野手(27)が二回、左翼席中段へ4号先制ソロをマーク。主砲が本塁打を放った試合は今季4戦無敗とした。大阪桐蔭高から入団6年目の左腕、横川凱投手(23)は今季初先発で5回3安打無失点と好投し、初勝利を挙げた。 【写真】二回、本塁打を放った巨人・岡本和真 初日を迎えたゴールデンウイーク(GW)をジャイアンツウイークにするべく、岡本和が豪快な一振りで勝利を引き寄せた。0―0の二回だ。 左腕ケイの初球、150キロの直球を捉えた瞬間にスタンドインを確信。打球を目で追いながら一塁方向へゆっくりと歩を進めた。高い放物線を描いた白球は、巨人ファンが待つ左翼席に吸い込まれた。 「打てて素直にうれしい。ピッチャーにすごく頑張ってもらっているので、点を取って楽にしてあげたい。(本塁打は)打てるに越したことはない」 先制かつ決勝の4号ソロは、12日の広島戦以来13試合ぶりの一発。これで岡本和が本塁打を放った試合はここまで4勝無敗だ。 直近の10試合で5安打と調子が落ち気味なのは自覚していた。だから打撃の映像を確認するなどして試行錯誤。「試合に出ている以上、何とかしないといけない」と4番の自覚をにじませ、不敗神話を継続させた。 打線が2得点にとどまり、13試合連続3得点以下の球団ワースト記録を更新。その中で貴重な本塁打を放った主砲について、4番打者の重圧を身をもって知る阿部監督は「自分が何とかしないと、と強く思いすぎているかもしれないが、それだけ責任感を持ってやってくれているのはうれしい」と目を細めた。 12球団トップのチーム防御率2・01を誇る投手陣が奮闘し、9連戦は5試合を終えて3勝2敗。首位の阪神も勝利したため、1ゲーム差の2位で追う。 岡本和は41本塁打で3度目の本塁王に輝いた昨季、4月を終えた時点で2本塁打だった。5月には9本塁打を放っており、昨季同様の量産が期待される。(原田優介)