歌で育む親子の絆 長野県松本市の清水小「PTA親子コーラス」がコンサートに向け練習重ねる
長野県松本市の清水小学校に、児童と保護者らでつくる「PTA親子コーラス」がある。前身の「母親コーラス」から数えると半世紀以上の歴史があり、21日は同校金管バンド部と合唱部の児童と一緒に初の合同コンサートを開く。音楽系の部活動が一堂に会して発表することで学校に一層親しみを持ってもらおうと企画し、メンバーが本番に向けて練習を重ねている。 6日夜に市東部公民館で行った練習では、歌い方や体の揺らし方、手拍子の入れ方などを確認した。2年生(7)は「きれいな声で来た人みんなを楽しくさせたい」とほほ笑んだ。 親子コーラスは元々母親コーラスだったが、参加人数が極端に減って存続が危ぶまれたことから、親子コーラスへと形を変えた。今年で7年目を迎え、約30人が歌を楽しんでいる。竹内彩代表は「親子の絆を深められる貴重な団体になれた」と話す。親子が所属する「親子コーラス」の形で活動するのは市内で清水小のみとみられる。 コンサートは同校体育館で午前10時に始まる。団体ごとにクリスマスらしい曲や、人気アニメのテーマソングなど、子供から大人までがなじみのある曲を披露する。親子コーラスと合唱部の合同ステージでは、「アイノカタチ」を歌う。最後に来場者と「翼をください」と校歌を合唱する予定だ。 竹内代表は、PTAの在り方や部活動の地域移行の課題に触れながら「地域の財産として残していくためにも、活動を知ってもらう一歩になれば」と期待している。入場無料。問い合わせは、PTA親子コーラス広報(電子メールnyuki53@hotmail.com)へ。
市民タイムス