ケンコーマヨネーズ、冷凍の和惣菜「WABI-DELI」2品新発売、日本の食文化の魅力を広く発信
ケンコーマヨネーズは2月1日、外食や量販店、コンビニエンスストアなどの業態に向けて、春夏新商品計10品を発売する。 新シリーズ「WABI-DELI(わびでり)」からは、「花がんもの含め煮」と「ひじきとうち豆の煮物」2品を投入。 「花がんもの含め煮」(450g×12、冷凍)は、福井県で古くから親しまれている食材「がんもどき」を使用。具材に染み込んだ出汁が口いっぱいにあふれだすのが特徴。 「ひじきとうち豆の煮物」(450g×12、冷凍)は、北陸地方で親しまれてきた打ち豆を使用。にんじん、油揚げ、たけのこ入りで具沢山。出汁のやさしい味わいがじんわり染み入る一品。 「WABI-DELI」は日本各地で親しまれている食材や食文化に着目して商品開発。素材の色を活かした豊かな彩りと野菜の旨み・甘味を活かした味わいが特徴。野菜のパウダーとこんぶだしを独自にブレンドし、植物性原料中心の商品ならではのコク深く優しい味わいに仕上げた。外食・給食・ホテルで使い切りが容易な450g形態の商品で、ECサイトでコンシューマー向けにも販売する。添加物にも配慮した商品設計で、海外展開も視野に入れる。 1月24日に東京本社(杉並区高井戸)で開催した新商品発表会で、立花健二取締役商品開発担当は、「これまで当社のラインアップで冷蔵中心だった和惣菜を冷凍で発売し、より多くの方に当社の和食への想いを届けたい。サステナブルな社会を目指し、日本の食文化の魅力を世界に発信していく商品として期待している」と述べた。
〈宮城県産元茎わかめを使用したアップサイクル商品も発売、環境負荷軽減や食品ロス削減に貢献〉
また、新商品では、宮城県産元茎わかめを使用し、宮城県漁業協同組合、鮮冷(宮城県女川町)と共同開発したアップサイクル商品を2品発売する。元茎わかめは、めかぶの上30~50cmほどの長さの部分で、硬い食感と独特な風味から、食用としてはほとんど利用されておらず食品ロスが課題だった。そこで、宮城県漁業協同組合が原料確保・供給を担い、鮮冷がカット加工を施した元茎わかめを同社が調味加工して新商品を開発した。 「国産しょうが香る宮城県産元茎わかめサラダ」(500g×12、冷蔵)は、コリッとした元茎わかめに大根やにんじんを合わせ、きざみ生姜ドレッシングをベースに味付けた。 「コリッとおいしい冷凍宮城県産元茎わかめの中華仕立て」(250g×20、冷凍)は、元茎わかめとたけのこのシャキシャキとした食感が楽しめる商品。香ばしいごま油の香りと元茎わかめの磯の香りは相性が良く、赤唐辛子のピリ辛さをアクセントにしっかりとした味わいに仕上げた。250g形態で使い切りやすく、家庭や小さな店舗でも無駄なく使用可能。 立花取締役商品開発担当は「当社グループでは、本来食べられるにもかかわらず使われていない食材を有効活用したアップサイクル商品にも注力している。アップサイクル商品は普段の暮らしの中で手軽に環境負荷の軽減や食品ロスの削減に貢献できる選択肢の一つである。『食を通じて世の中に貢献する』という弊社の企業理念に沿った新しいおいしさを提供したい」と述べた。 新商品ではその他、同社初めてのタマゴ加工品スイーツ「しっとりたまごのケーキ(ココア味・抹茶味)」(100g×20、冷蔵)や甘じょっぱさが癖になる「塩キャラメルバターソース」(510g×12、205g×20、常温)、「FDF Plus ごぼうサラダ」(1kg×6、冷蔵)、「5種ハーブ香るキャベツマリネ」(500g×12、冷蔵)も発売する。
食品産業新聞社
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