会員制のバーが起点、 世界に向けて人との繋がりをブランド化する 「CORNER SHOP by CASBA」
ハラカドに出店した間口は狭いが存在感のある雰囲気の店構えの 「CORNER SHOP by CASBA」
原宿の神宮前交差点に2024年4月17日に開業した東急プラザ「ハラカド」。 原宿の中心地にできたその場所に集まる様々な方に、FMラジオ局 J-WAVEでナビゲーターを務める藤田琢己がインタビューするFINDERSの連載企画「ハラカドノカドデ」。 第2回目となる今回は、ハラカドにオープンした 「CORNER SHOP by CASBA」のオーナー増田令子さんと、夫でハラカド出店に際し企画を担当したクリエイティブディレクターの佐藤孝好さんが登場します。 尚、今回もインタビューの様子は、PODCAST 番組でも公開されているので、ぜひ合わせてお楽しみください。 -- 「ハラカドノカドデ」 ハラカドに出店した「CORNER SHOP by CASBA」についてお話しを伺おうということで、お二方来ていただきました。それではお1人ずつ自己紹介いただけますか。 増田) はい。増田令子です。 佐藤) 佐藤孝好です。よろしくお願いします。 -- よろしくお願いします。「CORNER SHOP by CASBA」 という言葉で反応する方がかなり幅広く、そしてたくさんいらっしゃると思うんですけれども、まずは令子さん。お話しをお伺うにあたってかなり前まで紐解いた方がいいのではないかという感じがあります。そもそもこの「CASBA」というのは、あのハラカドではTシャツなどが買えるショップというふうになってますが、場所というか、お店というか、原点がありますよね? 増田) はい、そうですね。96年に渋谷と恵比寿の間で、CASBAという会員制のバーを始めて、今年で28年になりました。元々は芝浦GOLDという、7階建ての大きなクラブがあって、6階で吉原という会員制のバーがあって、ジャグジーもあって、そこに入りながら東京タワーとか高速道路を見ながら飲む、みたいなところで女将をやっていました。その後、バブルがはじけて終わってしまって、そのときにスポンサーがいて、93年にバニラというBARを今のCASBAと同じところで始めたんですけど、3年でオーナーがいなくなって、自分で引き継いで28年前からやってる、という感じです。 -- そこからいろんな活動に発展していきましたよね。 増田) そうですね。なんか夢があって。海外の方も多かったので、出張CASBAをやりたいなっていうのを言ってたら、これが言霊になってしまって、プラダのパーティーでVIPルームの担当をすることになったり、それを見たのルイ・ヴィトンのPRをやっている友人に頼まれて、六本木ヒルズのオープニングのDJとVIPルームの人を集める仕事をやったり、それでどんどん広がっていったという感じです。 -- 元々のカスバは人が集まってくるところだけれども、しかも会員制だし紹介だし繋がって集まってくる場所だけれども、どんどんどんどんポップアップですか、いわゆる外に出ていくという動きがそこからどんどん生まれいって・・・ 増田) そうですね。本当にアンダーグラウンドなところからだったんですけど、来てる方たちはファッションでもパリコレをやっているという方々や、海外のデザイナーの方々がいらっしゃって、そうした方々が帰国してみんなに伝えていただき、日本にいらした時に集まってくるような感じです。 -- 集まってくるというのはそこで終わらない人との繋がりだとか、日本での良い体験を伝えたくなるから、いろんなところへ広がっていくということになりますよね。