1万円札の新しい「顔」は信州と深い繋がりが 渋沢栄一は10代半ばから行商で度々来訪「第二の故郷」にはドラマのタイトルになった石碑も 7月3日の発行に向け券売機の更新など進む準備
信州との間を行き来する際に通る「内山峡(うちやまきょう)」で、19歳の渋沢が詠んだ漢詩を刻んだ碑が、佐久市の内山地区にあります。 難所の岩山を力強く越えていく様を表した一節「勢い青天を衝いて…」は渋沢の生涯を描いたドラマのタイトルにもなりました。 坂田孝三さん: 「よく渋沢さんというと論語とそろばんといわれる。本も出している。その原点がここにある」 新紙幣を心待ちにしている人が、ここにも。 上田商工会議所専務理事 矢ヶ﨑雅哉さん: 「当然お札の肖像になっていい方だとずっと思ってたんですけど、やっと渋沢さんがお札になる」 上田商工会議所に掲げられているのは、渋沢が筆を執った「温故知新」の文字。 1917年・大正6年に上田で講演をした際に贈られたものです。 帳簿には当時泊まった宿などが細かく記録されています。 渋沢は、佐久や上小(じょうしょう)地域を「自分の第二の故郷」と語ったとされています。 上田商工会議所専務理事 矢ケ﨑雅哉さん: 「私たちは温故知新という言葉を気に入って、(書を)100年以上、大切に守っている。初代東京商工会議所の会頭が渋沢さん。私たちにとっては商工会議所を作ってくれた人という気持ちもあるので、そういう精神も大事にしている」 新しい紙幣の発行で対応を迫られるのが、レジや自動券売機です。 長野市に本社を置く長野テクトロン。 パソコン関連製品の開発や製造が主力ですが、2020年から始めたセルフレジも好調です。 柳澤由英社長: 「私たちはPCを一番メインでやっておりまして、(セルフレジは)周辺機、レシートを出すプリンター、スキャナー、それからお札を入れる釣銭機、こういったものがPCにつながっているような形になってます」 ちなみに、ここ数年に製造された機械の多くはソフトウエアをアップデートするだけで新紙幣にも対応できるようになっているそうです。 コロナ禍で広がり始めたセルフレジ。 1台100万円程度と高価ですが、新紙幣の発行をきっかけに従来の対面式レジからの入れ替えが加速しているようだといいます。
【関連記事】
- 「子どもの数が増えて…」人口が増え続ける村…40年で人口が何と1.6倍に!給食センター新たに建設、保育園増改築…それにしてもナゼ増えている…?取材して分かった納得の理由
- 人食いバクテリアに感染したプロ野球選手が激白 赤く腫れあがった左手「たまたま運良く生きているが…」致死率は30%とも…
- 「こんな国に産んでごめんね…」「こんな腐った世の中を見せずにすんで良かった…」ともに我が子を事故で亡くした母親が残した言葉…親が調べて検察を動かし中3死亡事故は最高裁の判断へ、変わらない交通事故初動捜査の問題点
- 小1男児がいつもと違う停留所で降車「なぜ?」自宅から4キロ離れた場所から徒歩で帰宅… 長野・小海町
- 【実際の音声あり】「お客様の電話番号は本日で利用停止されます…」さらに「詳しくは1を押してください…」1を押すと…「+」がつく国際電話番号からの詐欺電話相次ぐ、出たりかけ直したりしないで…