「死ねばいいのに...」モラハラ夫に悩む女性が、我が子をネットに晒し始めた「悲しすぎる理由」
登録者を増やすために工夫も
見てくれる人が増えると自然とはりあいも出る。 「好きな料理を作ってみんなに見てもらいたい」、最初はそんな思いで始めた動画投稿だったが、あずさは登録者を増やすため工夫を凝らすようになっていく。 ふうかが特定されないように気を配りつつ、少しずつ生活感を出していく。だが、ここから徐々に歯車が狂い始めることになる。 作者のまきりえこさんは、SNSの功罪についてこう語る。 「SNSは一瞬で過ぎていく家族との日々を記録するのに、本来とても良いツールなのです。『なんでもない毎日を記録として書きとめておく』『そのことで物事への解像度がぐっと上がり、自分の気持ちの整理にもなる』ので、生活者として地に足がついている人にとっても、SNSはうまく利用すれば効果的なツールです。 ただ、SNSでは『見る専』の人も多い中で、あえて発信者になる動機はさまざま。中には、虚飾に満ちたバーチャルな空間でバランスを崩す人も出てくるのです」 ・・・・・・ 後編『「子供の人生」を犠牲に得る収益…「いいね」を求める親の承認欲求が招く「ヤバすぎるリスク」』につづく……
週刊現代(講談社)