満身創痍のベイが連勝 5年目の森敬が巨人・菅野を攻略、成長の先制打でチーム勢い
DeNA2―1巨人(17日、セ・リーグCSファイナルステージ) 食らいついた。0-0の五回1死三塁。DeNAの森敬は、今季15勝を挙げた菅野の落ちる初球をたたきつけた。「1点が大事になってくると思った。なんとかランナーをかえそうって気持ちがあったから、いい所に飛んでくれたのかも」。打球は前進守備の間を抜け、先制点につながった。 【写真】オースティンがモデル妻に捧ぐV弾「私が行ったら打てないんじゃないかというのを危惧していたので」 高卒5年目。昨季9試合出場と伸び悩んでいた金の卵は、石井打撃コーチとの数種類のトス打撃に取り組み打撃センスが開眼。さまざまな打ち方をする中で「試合でもちゃんとバットが出せるようになった」と2度目の1軍昇格を果たした9月以降は打率3割2分2厘。短期決戦でも好調を維持している。 阪神とのCSファーストステージ第2戦では、三遊間深くのゴロをさばく好守も光った。課題だった守備でも成長を見せる22歳に、三浦監督は「緊張感のある中で自分の持ち味を出せるようになってきた」と目を細める。 戸郷、菅野と巨人のエースを打って2連勝。正捕手の山本、エース東と故障者が相次ぐ苦しい状況だが「残りのメンバーでやらないといけない。みんなそういう気持ちだからこそ一体感が生まれている」と森敬。日本シリーズ進出まであと2つ。若い芽がチームを引っ張っていく。(川峯千尋)