近く漁船陸揚げ/大間・2人死亡事故
青森県大間町沖の津軽海峡で大間漁協所属のマグロ漁船「第28光明(こうみょう)丸」(4.9トン)の船長ら2人が死亡した事故で、転覆した光明丸は22日までに、尻屋岬港(東通村)から大畑漁港(むつ市)にクレーン船(起重機船)で移動した。複数の関係者によると23日以降、陸揚げする見通しで、海保などが事故原因を詳しく調べる。 青森海保や大間漁協などによると21日午後、光明丸は大間漁協が手配した起重機船で尻屋岬港へ入り、この日の日没までに同港から大畑漁港に移動した。 同漁港では22日、起重機船のクレーンに横抱きされた状態で光明丸が固定されていた。赤色の船底が上になった状態だった。午後4時ごろ、東奥日報の記者が確認したところ、目視できる範囲では船体に激しい損傷は見られなかった。 23日以降、天候などの条件がそろえば、同町内や大畑漁港などを含め、関係者が陸揚げ場所を検討する方針。 光明丸は19日、太平洋沖でマグロ漁を終えて帰港途中に大間沖で消息を絶った。その後、船長の藤枝亮一さん(70)と須藤愛教(よしのり)さん(55)=ともに大間町=の死亡が確認された。