40歳・男性会社員「会社ですすめられた保険に入ったままです。見直しをしたほうが良いですか?」
【ご参考】40歳代の貯蓄額一覧
では、相談者と同じ40歳代の方(二人以上世帯)はどれほどの貯蓄を保有しているのか確認してみましょう。 ・金融資産非保有:26.1% ・100万円未満:11.1% ・100~200万円未満:7.2% ・200~300万円未満:5.4% ・300~400万円未満:5.5% ・400~500万円未満:4.2% ・500~700万円未満:7.9% ・700~1000万円未満:7.3% ・1000~1500万円未満:7.4% ・1500~2000万円未満:3.8% ・2000~3000万円未満:5.2% ・3000万円以上:4.9% 最も多いのは金融資産非保有、つまり貯蓄ゼロの世帯で26.1%にのぼります。 こちらの調査における金融資産には、預貯金の他有価証券や保険、投資信託なども全て含まれます。ただし、日常的に出し入れする口座の残高は含みません。 生活費以外の備えがないという世帯は、実は少なくないのです。 40歳代の貯蓄内訳を見ると、保有資産額825万円のうち預貯金は356万円。残りは生命保険(101万円)や株式(149万円)、投資信託(70万円)などに振り分けている様子がわかります。
まとめにかえて
相談者の中には「いい保険ありませんか」「もうちょっとこの保険よくなりませんか」「もう少し安くなりませんか」などのご意見も多いです。 筆者は保険業務を13年程していますが、この仕事はよくお医者さんに似ているといわれます。 保険相談者を患者さんに例えるなら、診察時に「いい薬ありませんか」と問われているのと同様です。 お医者さんであれば、まずはどんな薬が患者さんに適しているのか知るために、どこが痛いのか、どのように痛むのか診察します。ちゃんと診察したうえで適切な処方を行うと思います。保険も同じです。 目的を明確にすることで、加入中の保険を確認してみてはいかがでしょうか。
参考資料
・金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」 ・厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和5年12月分結果速報」
渡邉 珠紀