『110番通報』 “年間1万3000件以上が誤発信” 外国人からの通報件数も年々増加「まずは場所を伝えて」
熊本放送
1月10日は「110番の日」。熊本県内在住の外国人が増加する中、トラブル時スムーズに通報できるよう、熊本県警が外国人に向けた研修会を開きました。 【写真を見る】『110番通報』 “年間1万3000件以上が誤発信” 外国人からの通報件数も年々増加「まずは場所を伝えて」 担当者「110番は事件や事故が起きて、急いで警察官に来て欲しい時に使います」(通訳がもう一度説明) 県警が開いた研修会に参加したのは、熊本県菊陽町や大津町の会社で働くベトナム国籍やミャンマー国籍の外国人約30人です。 年々増加する110番の受理件数。なかでもコロナ禍以降、外国人からの通報件数は倍増しています。 【外国人による100番通報件数】(熊本県内) 2021年 190件 2022年 208件 2023年 443件 2024年 548件 県警では、外国人からの通報には通訳を挟んでいますが、特に、発生場所の把握が難しく時間がかかるようです。 中でも、外国人からの通報で7割以上を占めているのが交通事故。改めて交通ルールの確認などを行い、事故防止を呼びかけました。 大津町で働くベトナム人「すごく役に立った 日本のルールを勉強できた」「もし110番を使う時にはパニックになると思うけど、きょうの勉強を思い出して伝えることが出来ると思う」 県警は通報時にはまずは場所を伝えてほしいため、地図アプリなどを活用してほしいとしています。 ■全体の約18%「いたずら電話や無音通報」 (スタジオ解説)いまお伝えした状況のほかに、熊本県警が頭を悩ませているのがいたずら電話や誤発信です。 去年(2024年)の通報全体(約15万3600件)のうち約18%がいたずら電話や無音による通報で(約2万7300件)、さらにその半数の約1万3000件がかけまちがいによる誤発信などでした。 ▽なぜ誤発信が多いのか? 機種によって操作方法が若干異なりますが、iPhone8以降の場合、本体の横にある、電源ボタンと音量ボタンを数秒同時におすと「緊急SOS」が出てきます。 その表示をスワイプすると、警察、海上保安庁など、3つの緊急ダイヤルが出てきて、タップすると緊急電話が繋がります。
これがiPhoneの設定によっては、スマートフォンへの衝撃や自動のカウントダウンで通報される場合があります。 キャスター「ポケットや鞄の中で間違ってボタンが押されて誤発信してしまうこともありそうなので、気をつけたいですね」
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