真似したい…!「小さい頃の『おこづかい』は歩合制。家族会議で成果を共有してた」5人のパパ・つるの剛士の“マネー教育”
つるの家はお手伝いを頑張った子にお金をあげる歩合制
つるの家では、子どもが小さい頃の「おこづかい」は歩合制にしていました。子どもたちには一人ずつに貯金箱を用意して、僕が仕事から帰ってきたら、その日ママのお手伝いを頑張った子の貯金箱にお金を入れてあげるというシステム。 家に帰ってきて、奥さんから今日一日の出来事をいろいろ聞く中で「今日は詠斗がそうじを手伝ってくれて、助かったわ」と報告を受けると、詠斗の貯金箱に100円を入れるんです。全員がママのお手伝いを頑張れば全員に入れますし、お手伝いをすることなくママを困らせていた日が続けば、おこづかいゼロの日が続きます。この“おこづかい査定”は、僕が奥さんとあれこれ会話をするコミュニケーションの時間にもなりますし、子どもたちの様子を知るうえでも役立っていたなと思います。 <月に一度の家族会議で、子どもたちの「成果」を公開> そして、ひと月に一度、リビングに全員集まって貯金箱の中身を公開。それぞれの「頑張った」成果が公になるんです。どんどん貯まっていく子もいれば、貯まらない子もでてきます。年齢に関係しないので平等。「お金を稼ぐとはどういうことか」を理解するにも有効だったと思います。 ずっと貯め続けて、お年玉と合わせて大きなものを買う子もいたし、お友だちへのプレゼントなどにちょこちょこ使っている子もいました。家族会議でそれぞれいくら所持金があるかも把握していて、貯めた範囲で使うことは子どもに任せていましたし、自由にさせていました。
お金の使い方も話し合うことは意義がある
8歳になる次男はお年玉にも手を付けず、おこづかいも貯めていて「僕、とってもお金持ちなんだよ~、一万三千円も持ってるの!」と自慢げにずっとお財布に入れていたのですが、あるときそのおこづかいを使って、次女の誕生日プレゼントを買ってきたんです。次女が大好きな「クロミちゃん」のぬいぐるみでした。僕が「プレゼントしたんだあ、いくらしたの?」と聞いたら「五千円だよ」とケロッと答えました。僕の方が「あんなに大事に貯めて、自慢していたのに、一気に半分近くも使ったの?」と次男の太っ腹ぶりにびっくり。でも、次男は“ねえねの好きなものをプレゼント”できたことへの満足感のほうが大きいようでした。 お金って、稼ぐことや増やすことも大事だけれど、それを「何に使うか」も大事ですよね。ある編集者の方に「アメリカでは、お金の使い方を教えるときに、おこづかいを①使う、②貯める、③寄付をする、というように3つに仕分けをすることから始めるそうです」という話をききました。それって、とても素晴らしいですよね! 寄付をすることの“意味”も含めて教えることや、それをきっかけに話し合うことはとても意義があることだと思い、さっそく僕も実践しようと思っています。
【PROFILE】つるの剛士(つるの たけし)
1975年生まれ。福岡県出身。神奈川県藤沢市在住。1997年「ウルトラマンダイナ」のアスカ隊員役を好演。2008にはバラエティ番組「クイズヘキサゴン」でユニット“羞恥心”を結成しブレイク。以降、音楽活動やタレントとしてマルチに活躍中。私生活では2男3女の父親。2022年には短期大学を卒業し、幼稚園教諭二種免許、保育士資格を取得。現在は大学のこども心理学部に在籍。将棋、釣り、サーフィン等特技と趣味も幅広い。@takeshi__tsuruno
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