城下町・弘前舞台にラブストーリー、有名店なども登場 映画「冬物語」 市内で6日から公開
青森県弘前市を舞台にした映画「冬物語」(奥野俊作監督)が6日から、同市のイオンシネマ弘前で公開される。ラブストーリーを軸に市内の有名店や観光地が随所に出てくる作品となっており、弘前の街と人の魅力を映したシーンも見どころとなっている。 映画は奥野監督が脚本、プロデューサーは布施剛さん(46)。2人は所属先の広告制作会社「サン・アド」が10年ほど前に県産ブランド米「青天の霹靂(へきれき)」のCM制作を担当したことで青森県に縁ができた。弘前の城下町としての文化的な魅力や温かい人々などに引かれ、奥野監督の呼びかけで映画作りを決定。自主制作という形で撮影した。 主演は俳優の松浦祐也、共演に山本奈衣瑠(ないる)、植田紗々(さしゃ)、伊島空(くう)。撮影はおととし2月に3日かけて行った。「カレー&コーヒーかわしま」や「戸田うちわ餅店」、津軽塗職人が登場する場面など市内を巡るドキュメンタリー要素もあり、さまざまな展開を見せながら物語が進む。 「基本はラブストーリーだが、弘前の紹介やホラーなところもある。見る人によって感じ方は違うと思う」と布施さん。ロケ地を探す際には「店から店、人から人につないでもらった。地元の方の協力あっての撮影だった」と話す。恩返しとして「弘前をPRできるものを今後作れたらうれしい」と語った。