宝塚古墳公園で700人、初日に願い 三重・松阪
国宝「船形埴輪」の絵馬100人に配る
三重県松阪市の宝塚古墳公園市民参加の会(森仍示代表、12人)は元日午前6時半から、宝塚町の宝塚古墳公園で初日の出を見る会を開いた。市内外から夫婦や家族、友人同士など約700人が訪れ、古墳のてっぺんから初日を拝み、より良い年になるよう願った。 コロナ禍を除き20年以上続く恒例の催しで、同園は初日の出を楽しむ場所として定着している。花岡住民自治協議会(豊住眞会長)と花岡公民館(西口秀美館長)が協力した。 今年は、先着100人に「国宝船形埴輪」と焼き印の入った絵馬と参加記念証が配られた。また交通安全啓発グッズなども配られ、ぜんざいの振る舞いもあった。
この日の空は穏やかに晴れ渡り、参加者たちは2基の古墳のてっぺんに登って、段々と空が明るくなる様子を楽しみながらその時を待った。そして午前7時すぎ、太陽が山影から金色の顔をのぞかせると、歓声を上げて一斉にスマートフォンやカメラを向けて撮影した。 受験生の女子は「高校入試突破を実現させ、バスケットボールも頑張ります」と誓いを立て、高齢の女性は「健康で一日でも長く働けるようお願いしました」などと話していた。 森会長(84)も笑顔で初日を眺めていた。