年商20万円から1億円に プロ野球界では心配された「優しすぎる性格」が養豚業で開花した 元ソフトバンク鷹のドラ1が目指す日本一の豚
新しい家族が支えになる「芽生えた両親への感謝」
販路の開拓に駆け回る中で、プロ野球選手時代に交際していた真由子さんと偶然の再会を果たした。現役引退後の話や仕事の相談をしているうちに再び距離が縮まり、おととし3月に結婚。その年の10月には第1子となる男の子が生まれた。 江川智晃さん(37) 「家族を持って感じたことは感謝の気持ち。両親は今の自分と同じように子供を育てながら必死に家業を守ってくれました。どれほど大変だったのか、今なら分かる。」
日本一の豚と呼ばれる日まで「高い山をめざす」
去年、初めて直営のトンカツ店を伊勢市にオープンさせ、今年1月には2号店を松阪市に出した。従業員数は倍になり、精肉部門の今年度の売り上げは年間1億円に達する見込みだ。 江川さんは「スター選手の後輩にも、いいお店でご馳走できるぐらい頑張らないと」と照れながら笑う。 江川智晃さん(37) 「低い山を目指していても、その山は越えられない。高い山を目指し続けて、いつかは日本のテッペンをとる。『一志SPポーク』を誰もが知っているブランド豚にしたいんです。」 たくさんの仲間に恵まれた江川さんは、第2の人生でも日本一を目指し続ける。 RKB毎日放送 アナウンサー 宮脇憲一