いじめ?お笑い? オーストラリアのブレイキン女子選手をモノマネしたアメリカのトーク番組にSNSで批判殺到
2024パリ五輪のブレイキンにオーストラリア代表として出場したRaygun(レイチェル・ガン)選手。母国を象徴する“カンガルーホップ”などのシグネチャームーブが話題を呼び、ユニークなダンススタイルがSNSで賛否を分けた。その余波はまだまだ続きそうで、今度はRaygun選手をモノマネしたテレビ番組が議論の的となっている。 【写真】パリ五輪に来場した、おしゃれセレブたちのベストファッション
ジミー・ファロンが司会を務めるアメリカの長寿トーク番組「トゥナイト・ショー」。セレブのゲストたちと繰り広げる軽妙なトークや、時事ネタを反映したコンテンツが人気を集めている。Raygun選手が世界的に話題になると、早速番組内でモノマネの俳優が登場。見た目はもちろん、表情やコミカルなダンスを“やや誇張”したパフォーマンスに、司会のジミーは時折笑いをこらえられない場面も。
これに対し、SNSでは「いじめでは?」と批判が殺到。「Raygun選手の特徴をうまく捉えている」「『トゥナイト・ショー』史上一番おもしろかった」と称賛するような声も多い一方で、「低俗」「さすがにやりすぎ」「本人のメンタルが心配」など、Raygun選手を嘲笑するようにも見える番組作りに疑問を呈する意見が続出した。
オーストラリア代表の選考過程に関する説明責任を要求する署名活動が行われたり、選考過程でRaygun選手が不正を働いたという噂が浮上(本人はこれを否定している)したりと、SNSではいまだにネガティブな動きや心ない誹謗中傷が頻発している。Raygun選手はインスタグラムで声明を発表し「こんなにも大きなヘイトへの扉を開くことになるとは思わなかった」「私はオリンピックの準備に全力で取り組み、私のすべてを注ぎ込んだ。オリンピックでの初めてのブレイキンの試合に参加できたことを光栄に思う」「私の家族や友達、オーストラリアのブレイキンのコミュニティに対する嫌がらせをやめてほしい」と語った。