岐阜県関市の隠れた名物!地元で50年以上愛される“くるみ鍋”とは?
まだまだ寒さが続く季節、やっぱり食べたいのが“お鍋”。街で“マイベスト鍋”をインタビューしたところ、“くるみ鍋”という聞き慣れない鍋の名前が登場。岐阜県・関市で50年以上愛され続ける、地元民の溺愛グルメ「くるみ鍋」とは・・・?
知る人ぞ知る、隠れ名物「くるみ鍋」とは?
「くるみ鍋」が味わえるのは、岐阜県関市の居酒屋『やまなみ』。店内では、ランチ限定の「彩り椀」(2,000円)や「ふわふわだし巻玉子」(680円)、「刺身の盛り合わせ」(2,200円)などが様々な料理を味わうことができる。
賑わう店内で、ほとんどのお客さんが注目していたのが「くるみ鍋」。一種類かと思いきや、テーブルに運ばれる“くるみ鍋”に注目すると、「くるみ鍋の飛騨牛」や「くるみ鍋のカキ鍋」、「くるみ鍋のシシ鍋」など種類はさまざま。さらに、お客さん曰く「(くるみ鍋は)このお店でしか食べられない」という。 実は、岐阜県関市の人々に愛され続ける“くるみ鍋”とは、居酒屋『やまなみ』の名物メニュー。あまりのおいしさに関市の人々が通いつめ、たった一軒のメニューでありながら、地元の溺愛グルメへと成長した、関市が誇る“隠れ名物”だったのだ。
“くるみ鍋”は、『やまなみ』先代の春夫さんが58年前に考案したオリジナルメニュー。当時、栄養価の高かったクルミ使用した調味料を作っていた際、行き着いたのが「くるみ味噌」だった。メイン食材は、飛騨牛、飛騨牛ホルモン、飛騨豚、シシ肉、カキの5種類から1種類選択が可能。カキ好きの人は、具材を“カキオンリー”にすることもできる。
たっぷりの野菜に“くるみ味噌”を投入!
くるみ鍋に使用する「くるみ味噌」は、『やまなみ』店主・辻 啓一さんが毎日丁寧に手作り。お店のオーブンでこんがり焼いたクルミを、鍋で食べた時に食感が残るように“粗め”につぶしていく。辻さん曰く、「火を通すと油が出やすくなる」というクルミ。油が出ると、みそにうま味がどんどん出ていくのだそう。
潰したクルミを赤みそにたっぷり投入!さらに、コクを引き出すために、ザラメを入れて、3時間半~4時間かけて混ぜ合わせていく。 味噌の味はもちろんだが、さらに注目したいのが“ボリューム”だ。くるみ鍋を味わうお客さんたちからは、「ちょっと一人では食べきれない」、「肉いれすぎやで。おいしいけど、(辻さんは)気前がいいもんで入れすぎやね」などボリュームに関する声も多い。