分子栄養学×ミシュラン料理人、食べると勝手にととのう懐石居酒屋
“食べると勝手にととのう(整う)居酒屋”というコンセプトの懐石居酒屋が8月にオープンした。「ドキドキわくわく感を楽しんでほしい」との思いを込めたその店名もユニークだ。同店は分子栄養学の観点でメニューを監修し、食べるだけで自然と「血糖値が上がりにくい」「食べても太りにくい」「美しさをキープする」効果が期待できる料理を目指している。 メニュー監修した分子栄養学アドバイザーの岩本綾子氏によると、現代人はビタミン、ミネラルなどの栄養が足りておらず、不調を抱えている人が多いという。特に同店では「鉄」と「亜鉛」をしっかり補えるメニューを意識し、ランチでは1日の3分の1の栄養素が取れながらも血糖値が上がりづらく、食後に眠くならない料理を提供。また、腸を整えて免疫力が改善するよう、牛、豚、鶏の骨付き肉を長時間煮込んだ“飲む美容液”とも呼ばれるボーンブロスだしを料理に取り入れている。 メーン料理は鮮魚や野菜を囲炉裏炉端で串焼きにする原始焼き。ミシュラン星つき和食店「銀座うち山」で経験を積んだ料理人が総料理長を務め、健康視点だけでなくおいしさも両立させている。 店内は中央にオープンキッチンを囲む大きなカウンターを配した古民家風の造りで、ホッとくつろげる空間だ。 昨今、「サウナでととのう」ブームが盛り上がっているが、居酒屋で食を通して“整う”という視点を加えたのは新しい発想だ。 ●店舗情報「高円寺 動悸(ときめき)」経営=フードクルーズファクトリー/店舗所在地=東京都杉並区高円寺北2-21-1リリーヘル高円寺スクエア地下1階/坪数・席数=27坪・44席/営業時間=午前11時~午後3時、午後5時~午前0時。無休/平均客単価=昼1200円、夜5000円
日本食糧新聞社