HACCP導入 食育視点も 奥州西学校給食センター 新築工事に着手【岩手】
奥州市が2026年8月の稼働開始を目指す奥州西学校給食センター(仮称)の新築工事安全祈願祭は26日、同市胆沢小山字道場の現地で行われた。HACCP(危険度分析に基づく衛生管理)の概念を取り入れ、国の衛生管理基準などに適合させる施設で、一日最大4500食の調理能力を備える。祈願祭では関係者が工事の無事を願った。 旧小山中学校の校舎跡地に建設する同センターは、鉄骨造り2階建て。敷地面積1万2457平方メートル、延べ床面積は3208平方メートル。稼動後は水沢地域の一部と前沢、胆沢、衣川地域の小学校8校、中学校4校へ供給する予定。段階的に供給先を増やし、将来的には小学校10校、中学校5校への提供を目指す。アレルギー対応食は120食の提供を計画する。 食育の推進を図るため、2階に設ける研修室から1階調理場を見学できる構造とするほか、維持費の削減や脱炭素社会の実現に向け、太陽光発電システムを備えたオール電化方式を採用。災害発生時における非常食などの提供を想定してガス回転釜も備える。