『元彼の遺言状』作者・新川帆立さんも興味津々!大藪春彦賞作家が通う銀座のバーの名物ママが直木賞作家に浴びせた「酷評」【「鶯谷」第十八話#1】
※本作はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。 ---------- 作家の赤松利市氏は、大藪春彦賞を受賞しながら、家賃も滞納しがちな暮らしを送る。そんな赤松氏にはベストセラー作家の知り合いがいて……。 ---------- 【写真】大胆な水着姿に全米騒然…トランプ前大統領の「娘の美貌」がヤバすぎる!
「月9の女王」との交流
新川帆立さんと銀座のスタンドBARで会食の約束をした。 スタンドBARで会食というのは、やや不適切な感じもするが、新川さんはまったくアルコールを受け付けない体質であり、またそのBARが大量の小鉢料理を供する店でもあって(もちろん私は呑むが)会食と表現した方が良いと思えるのだ。 新川帆立さんはベストセラーを連発するミステリー作家である。 実のところをいうと新川さんは(これはご本人から直接聞かされたことである)ミステリー作家とカテゴライズされることを好まれていないらしい。 2020年10月、『元彼の遺言状』で宝島社主催の第19回『このミステリーがすごい! 』大賞を受賞(ちなみに『このミス』の副賞は1,200万円である)。 2021年1月に受賞作が単行本として刊行されると、たちまちベストセラーになり、2022年4月より『元彼の遺言状』がフジテレビ「月9」枠でドラマ化された。 また2022年5月に講談社より刊行された『競争の番人』も、当然のごとく売れに売れ、2022年7月より『競争の番人』がフジテレビ「月9」枠でドラマ化、なんと同枠で2クール連続のドラマ化となったのだ。 それもあって一時は『月9の女王』と呼ばれもした。 作家以外の経歴も人並み外れで、東京大学法学部を卒業し弁護士資格も有している。 それに加えて、最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストに首席で合格したプロ雀士であるというのだから畏れ入る。 ここまで書いて彼女の美醜に振れるのはどうかとも思えるが、はっきりいって美人である。 性格はお茶目で可愛い。 (どうしてアンタのようなしょぼくれた作家が、帆立さんのような煌びやかな方と? ) 読者諸氏の疑問も当然であろう。
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