壮大なSFアニメ『AKIRA』の“金田のバイク”をオマージュ!? フィリピン発「宝石ブランドが手がけたカスタムバイク」の完成度とは
ジュエリーブランドの“エンスー”が生み出したカスタムモデル
壮大なSFアニメ『AKIRA』に登場する“金田のバイク”をオマージュしたというカスタムモデルがフィリピンで製作され、話題を集めています。 【画像】「えっ…!」これが壮大なSFアニメ『AKIRA』をオマージュしたカッコいいカスタムバイクです(10枚)
このカスタムモデルは、バイクメーカーであるCFMotoのフィリピン部門と、同国のハンドメイドジュエリーブランドである13 LUCKY MONKEYのコラボにより誕生。CFMotoの「パピオXO-1」をカスタムしています。 CFMotoは、1989年に設立された中国浙江省の杭州に本拠地を構える大手バイクメーカーです。2011年にはKTMとの商業提携を開始し、中国で「KTM R2R」という名前でKTMのオートバイを生産・販売しています。 最近では、中国市場向けのヤマハのオートバイも生産・販売しているほか、オートバイのみならずATV(全地形対応車、いわゆるバギークルーザー)なども手がけています。 そんなCFMotoが、フィリピンで125ccのストリートバイク「パピオXO-1」を用いた面白い取り組みに挑戦。フィリピンのジュエリーブランドである13 LUCKY MONKEYとコラボし、伝説のアニメ『AKIRA』に登場する“金田のバイク”をモチーフに、「パピオXO-1」をカスタマイズしたのです。 このバイクを生み出したのは、13 LUCKY MONKEYのジュエラーであるダンテ・ディゾンとノリ・コロナドです。ちなみに両氏はバイカーで、世界のバイクカルチャーと日本のアニメをこよなく愛するエンスーでもあります。 ●印象的な赤いボディにはアクセサリーも備わる 「パピオXO-1」ベースのワンオフモデルは、カフェレーサースタイルを基調としながら、ダカール・ラリー参戦車両で見かけるようなデュアルヘッドライトやグラスファイバー製の大型サイドカウルを装備。特注のディッシュホイールを備えることで、レーシングとホットロッドの要素を調和させているといいます。 カスタムのためのファイバーグラス製ボディやカスタムホイールを製作するために、それぞれの専門家を起用したこのワンオフモデルで最も目を惹くのは、つややかな赤いボディのペイントでしょう。 ボディには、“金田のバイク”のようなステッカーが貼られるほか、小さな真ちゅう製の“AKIRA”プレートや特別に製作されたキーチェーンなど、ディテールにはジュエラーならではのワザが取り入れられています。 ちなみに、「『AKIRA』へのリスペクトから誕生したオマージュ作品」という趣旨のコメントが出されているのは、著作権保有者から承諾を得ていない非公認モデルだから、でしょう。 なお、このカスタムバイク、販売予定はないようですが、「Moto Build Pinas」と呼ばれるカスタムバイクの祭典に展示され、注目を集めたそうです。
古賀貴司(自動車王国)