“庶民の味方”タマネギの値段が…夏の暑さは野菜にも厳しい? トマトなど他の野菜も…
日テレNEWS NNN
肉じゃがやカレーに使う人も多い“庶民の味方”タマネギの値段が上がっています。さらに、この夏の天気によってはタマネギだけでなく、他の野菜の値段まで上がる可能性があります。
次々と補充される店の売れ筋野菜「タマネギ」。どんな料理にも使えるまさに“庶民の味方”。取材したスーパーでの販売価格は3個で230円(税込み248円)。主に佐賀県産を取り扱っています。 カレーの材料を買いにきた1人暮らしの大学生。手に取ったタマネギは… 大学生 「安いと思います。この大きさだったら全然いいかなって」 安いと思い手を伸ばしましたが、ふとわれに返ると… 大学生 「元々この値段だったと思ったら、やっぱり約150円だった。意外と気づかなかった」 実は、この店のタマネギの値段は例年に比べ約3割アップ。去年に次ぐ高値になっているといいます。もはや値上がりに気づかないほど価格もじわじわと上がっていて、5月1日に1キロ当たり131円だったタマネギの卸売価格は一度も平年を下回ることなく上昇傾向。6月22日時点、1キロ当たり189円と平年の約1.6倍となっています。(東京都中央卸売市場より) その理由は何なのか。店が市場関係者に電話をすると… スーパーイズミ 五味衛社長 「タマネギあとどのくらい上がるの? もう1~2割上がっちゃうの? 下がる可能性もあるんだ」 なんともハッキリとしない答えが… スーパーイズミ 五味衛社長 「8月頭には北海道産が出てくるんだって。暑くなければいいんじゃない、去年みたいに。(去年は)みんな畑で腐っちゃったでしょ」 よぎるのは去年、北海道を襲った猛暑による“不作”。気になるのは今後の天候ですが…。 気象庁が25日に発表した来月から9月までの3か月予報によると、気温は全国的に高くなる見込みで、“猛暑のリスク”は高いとしています。再びタマネギにとっても厳しい暑さとなるか? スーパーイズミ 五味衛社長 「去年の北海道の不作に近づいたら不安ですね」
一方、今はまだ梅雨の時期。雨も野菜の価格に影響を及ぼす恐れがあります。専門家によると、夏野菜に影響があるといいます。 生活経済ジャーナリスト 柏木理佳さん 「夏野菜が雨の影響を受けやすくて、トマト、キュウリ、ピーマン。雨によって再び値段が上がる可能性」 梅雨の長雨やその後の暑さにより、夏野菜を代表するピーマン・トマト・キュウリが今後値上がりする可能性があるといいます。 気象庁の3か月予報によると、降水量は西日本で平年並みか多い見込み。梅雨末期の大雨には厳重な警戒が必要としています。 毎日の食卓に欠かせない野菜。天気の行方にも注意が必要そうです。