『魔都精兵のスレイブ』はストーリーも声優陣も最高だ! 天津・向あらため天津飯大郎がいま一番面白いアニメを語る!!
――そして六番組のほうは出雲天花(※いずも てんか。六番組組長で空間操作能力を持つ。前回の人気投票では1位)役を内田真礼さん、東八千穂役を稗田寧々さんが演じられています。 天津 内田真礼さんについては、もう僕ごときが何を語ればいいのかって話なんですけど、演技の幅も広ければ歌も素晴らしいし、天花みたいなキャラクターはバッチリの方です。天花はやっぱりちょっとズルいくらいのキャラですよね。妙な色気や余裕があって、気に入った優希のことをいつも見ていり。それでいて底知れぬ怖さというより、もっとその沼に入りたいような気持ちにさせてくれる。そんなキャラを真礼さんが演じるというのが奇跡です。 真礼さんは、例えば『はめふら(乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった...)』のカタリナ役で見られるような、カワイイけど男気みたいなものを見せる演技もしっかりできるし、かと思えば『あいまいみー』のミィみたいに、変わったキャラだけど面白く演じることもできるっていう、とにかくすごい方です。 ちなみに『あいまいみー』は僕もモブ役で出ていて(笑)、もう11年前になりますが、真礼さんはその時からトップランカーで、今でもずっとそんな声優さんで居続けるのは並大抵ではないです。そういう才能は天花にも通じるところなので、やっぱりピッタリの配役だと思いますね。 稗田寧々さんは『CUE!』という作品での鷹取舞花役の印象が強いですね。大家族で弟のために声優になりたいキャラなんですけど、そういう意味では妹思いの八千穂に通ずるところがあるんじゃないかと思います。 あと『もういっぽん!』という作品で南雲安奈という役もやってるんですけど、ちょっとツンデレで、好きな人に伝え方がいつもちょっと違うみたいなところがある。そういうのも八千穂と重なる部分があるんじゃないかなと思いますね。もちろん、それぞれ全然違うキャラクターなんですけどね。映画がお好きな方で、映画についてのコラムや番組をやられているんですけど、映画で演技をしっかり研究していて、それをアウトプットするのがうまい方だと思いますね。 八千穂は時を止めたり戻したりできる、『ジョジョ』のラスボスみたいな能力なんですけど、何でもコピーできる能力の日万凛より絶対強そうですよね。まあ日万凛の能力も相当ズルい能力なんですけど。でもそういう能力がチートになってない。そういうところも『魔都精兵~』の面白さだと思います。 ――熱弁ありがとうございます(笑)。本当に錚々たるメンバーが集まっているのが分かります。 天津 だから、『魔都精兵~』の声優陣の固め方はスゴいんです。本当にスゴいメンツを集めたなって思いますよ。言葉は悪いですけど、こういうアニメだとちょっと新人の方とか、イベントで稼働しやすい方を入れがちなんですけど、全員ヒロインをやってるような方々で、本気で視聴者を倒しに来ている感じが見受けられますね。 ――最後に改めて、『魔都精兵のスレイブ』の魅力はどういうところだと思いますか。 天津 『魔都精兵~』の分かりやすい魅力としてはもちろん「ご褒美」もあるし、声優さん方も素晴らしいんですけど、さっきも言った通り、まず優希と魔防隊メンバーの成長の描き方が素晴らしいので、そちらにも注目して観ていきたいと思っていますね。 それと敵の強さやバトルのカッコよさ。七番組組長である京香は「奴隷」にした優希を「貸し出す」こともできますけど、貸した相手によって「奴隷」の姿が変わるんですよね。それってロボットアニメの変形的なワクワク感もある。 あと、行方不明になった優希のお姉さんがどうなるのか!? 敵になるのか味方になるのか!? 本当にいろんなワクワクする要素があふれている作品なので、僕も視聴者のみなさんと一緒に期待しています! *** ■天津飯大郎(てんしん・はんたろう) お笑いコンビ、天津のボケ担当。相方はエロ詩吟でおなじみの木村卓寛。漫画、アニメ、声優に詳しく、こなすアニメ関連の仕事は年間300本以上。「R-1グランプリ2024」のエントリーの際に「天津飯大郎」として出場し、大会敗退後にこの芸名に正式に改名。 取材・文/酒井優考 撮影/山添 太 Ⓒタカヒロ・竹村洋平/集英社・魔防隊広報部