『魔都精兵のスレイブ』はストーリーも声優陣も最高だ! 天津・向あらため天津飯大郎がいま一番面白いアニメを語る!!
――そしてもうひとつの特徴が先ほどもあった通り、優希を七番組組長である羽前京香が「奴隷」化して戦い、強大なパワーを得る代わりに、代償として「ご褒美」をあげなければいけないというところです。 天津 いやー最高ですね(笑)。最初は「え、奴隷⁉」って思うかもしれないですけど、僕はこの「奴隷」という単語が優秀だと思うんです。覚悟を決めた女性にパワーを引き出してもらって、一緒に共闘する。そして七番組のメンバーも優希を認めていく。 最初の扱いはあんまりかもしれないですけど、それがだんだんと七番組にとってなくてはならないパートナーになっていく。そこが最高なんですよね。まあ僕は、そうじゃなくても奴隷とか呼ばれたら最高なんですけど(笑)、優希みたいに家事は得意じゃないからなあ。そう、優希が家事や料理で七番組のメンバーの胃袋やハートをつかむのも、信頼感をアップさせるのに役立ってると思うんですよ。 ――そして「醜鬼」と呼ばれる怪物を倒すための組織・魔防隊は七番組だけでなく、さまざまな組員たちが出てきて、さまざまな戦いが起こり、さまざまなご褒美シーンが描かれます。 天津 そうなんです。しかもタイプの違った子が何人もいて、原作のほうではもうすごい人数になっているし。ご褒美も、優希が潜在的に思ってることが実現するっていうのがたまらないですね。何でも叶うわけですから。 でも、何度も言いますけどご褒美だけでなく、誰しもいろんなヒーローや能力が見たいっていう気持ちもあるじゃないですか。いろんなメンバーがいて、いろんな能力があって、メンバー同士の共闘も起こっていく。そういう願いも叶っていくからいいんですよね。 ――ちなみに、お気に入りのキャラクターは? 天津 東日万凛(※あずま ひまり。七番組副組長。六番組に姉の八千穂がおり、比較されて育ったためプライドが高い)ですね。最初は男が苦手なんですけど、優希と徐々に打ち解けていって、優希のことを男としてもひとりの人間としても認めていく。でも駿河朱々(※するが しゅしゅ。七番組組員。優希に好意を抱いている。体を巨大化・縮小化できる)のように優希のことを分かりやすく好きになるんじゃないんです。ひとつひとつ着実に距離を進めていくのがいいなと。 東家の確執も非常にいいんですよね。姉の八千穂(※六番組副隊員。語尾に「のじゃ」が付く)も好きなんですけど、妹に対するこじらせた愛情がある。その八千穂あっての日万凛の性格ですよね。もし恋愛シミュレーションゲ-ムだったら絶対日万凛からいくな......(笑)。