亜脱臼ってなに?大谷翔平選手が胸に手を当てる理由とは?その壮絶な痛みについて中日OB・英智が実体験を交えながら解説!
10月29日、元中日ドラゴンズ選手の英智さんがCBCラジオ『ドラ魂キング』に出演。リスナーから寄せられた野球やドラゴンズに関する質問に答えて行きました。聞き手は加藤里奈と三浦優奈です。 【動画】整形外科クリニックの名医が解説!亜脱臼につながる原因とは?体の痛みを感じる方必見【0分35秒~】
東克樹投手大好き
「今日は日本シリーズ第3戦、(横浜DeNA)ベイスターズ先発は東(克樹)投手。印象を教えてください」(Aさん) 英智「東投手大好きです。12球団の中でもトップクラスに好きな投手ですね」 それほど身体は大きくないのに、ストライクゾーンを自由自在に操って、大打者をバッタバッタと斬って行き、しかも顔はポーカーフェイス。それが英智さんが東投手を好きな理由。 解説の試合を終え、バンテリンドームナゴヤを出る間際、さらに英智さんの心を掴んだ光景があったそうです。 英智「最後まで投げ切ったんですよ。なのにお知り合いの方とにこやかに談笑しながら写真を撮る余裕があって。その姿を見たら降参しましたね。もっと東投手の奥を知りたくなりました」 阪神タイガースとのクライマックスシリーズで走塁の際、左足のハムストリングの肉離れで登録抹消されていましたが、2週間で復帰。この日、先発登板でした。 英智「万全ではないと思いますけど、彼の力を出して欲しいな。今日だけは申し訳ありませんが東投手の応援させてもらおうかな。セ・リーグ代表なんでね」 結果は、東投手は7回1失点と好投。4対1でDeNAが勝ちました。
痛くない体勢を探る
メジャーリーグでは、大谷翔平選手が盗塁の際、左肩を亜脱臼してしまいました。亜脱臼について英智さんが経験を交えて解説しました。 英智「僕も、右も左も何度もやりましたから他人事じゃないです。脱9(臼)じゃなく脱10ぐらいやりました。とにかく痛いんですよ」 治ってきたかなと思って守備練習開始。めいっぱい腕を伸ばして捕球した時にまた外れたことがあったそうです。 また、大谷選手は、ランニングをする時だけ胸の前に手を当てて左腕を振らないようにして走っていました。あの行動についても解説しました。 英智「あの心境もすごくわかるんですよ」 西武ドームで左腕を脱臼した時、そのまま登録抹消になり、ひとりで電車で名古屋に帰ることになったそうです。 とにかく左腕が痛くて、痛くない姿勢を探したんだとか。ズボンのポケットに手を入れても痛いし、上着のポケットに入れても痛い。唯一痛くないのが、ベルトのバックルに指先を引っかけている体勢だったそうです。 鞄を右手でぶら提げて、フーテンの寅さんみたいにジャケットを肩からかけて移動。その姿を鏡越しで見た時には、ちょっと恥ずかしくなったと言います。 英智「だからあの胸の位置に手を置いて、走る気持ちがすごくわかります」