2試合ぶり勝利の広島、押し込まれるもD・ヴィエイラの先制点を守り切る「1点が本当に大きかった」
[6.22 J1第19節 柏 0-1 広島 三協F柏] 今季初先発のFWドウグラス・ヴィエイラが、サンフレッチェ広島を救うゴールを挙げた。前半33分、DF中野就斗が左WBのMF東俊希へ展開すると、東はダイレクトで前線のFW大橋祐紀へ。大橋がドリブルでPA内に進入すると、タッチライン際でマークについていた相手選手と入れ替わる。「ボールが来ると信じていた」。ニアサイドにポジションをとっていたドウグラス・ヴィエイラが、大橋の折り返しをダイレクトで合わせた。 【写真】「なんと!」「こんなかわい子ちゃんが…」ユニ姿で連番観戦した“美女2人”に脚光 3日前に行われた敵地での横浜FM戦は、1-1の後半7分に退場者を出す苦しい展開に。それでも32分にリードを奪ったが、終盤に立て続けに2点を献上し、チームは2-3の逆転負けを喫していた。中2日で迎えたアウェーでの連戦。「自分が出るんだったらとにかくゴールを決めるということを意識しながらやってたんですけども、その目標が達成できて本当に嬉しく思います」。勝ち点3を持ち帰れたことを、ブラジル人ストライカーはよろこんだ。 ドウグラス・ヴィエイラにとって広島で5年目となった昨シーズンは、キャリアハイに並ぶ8ゴールを記録。チーム得点王として、広島の3位に大きく貢献した。迎えた2024シーズンは、開幕戦で途中出場を果たしたものの以降は欠場が続き、3月には右膝の治療のためにブラジルへ一時帰国することが発表されていた。鮮烈に復帰したのは5月26日で、そこから4試合連続で途中出場していたが、柏戦では最長の69分間プレー。天皇杯での先発はあったが、リーグ戦では昨シーズンの最終節以来のことだった。「久しぶりにスタメンでプレーできたことは本当によかった」とドウグラス・ヴィエイラは安堵した。 先制したものの、「前半はこちらも攻撃のチャンス、シュートまで行ったチャンスはあったと思います。後半はそういうシーンもほとんど作れませんでしたけれども、耐えしのんだ素晴らしい後半だった」とミヒャエル・スキッベ監督が振り返ったように、柏に押し込まれる時間帯が続いた。 シュート数こそ広島の12本に対して、柏が13本と僅差だったが、内容的には耐える展開を長く強いられた。「横浜FM戦はアンラッキーで負けてしまった部分があったと思います。ただ、今日はその反対でラッキーで勝てました」とスキッベ監督も会見で認めるほどだった。 それでも広島守備陣は最後まで集中力を切らすことはなかった。「1-0で守るのと、0-0で守るのはやっぱり違いますし、1点が本当に大きかった」。DF塩谷司はドウグラス・ヴィエイラのゴールが、守るうえでの大きな力となっていたことを強調していた。