卓球・張本智和が語る “エース”の葛藤…「チョレイ」雄叫びの裏話
今年の7月26日に迫ったパリオリンピック開幕へ、日本人選手に“エールを送って盛り上げ”ていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツの新コーナー題して「パリエエ~ルモリアゲ~ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ~ルポイント」を教えてもらいます。第14回は卓球の張本智和選手(20)。古田敦也さんが話を聞きました。 【画像】張本智和“ぼうぜん”と立ちすくむ姿 6年ぶりの日本一奪還の瞬間
■“エース”の葛藤…今年の全日本選手権で変化
卓球男子日本代表の張本智和選手。「チョレイ!」という雄たけびでおなじみの日本のエースです。 古田さん 「今年いよいよオリンピックということなんですけども、東京五輪は水谷選手や丹羽選手であったり経験ある人たちと一緒にやっていたけど今回は?」 張本選手 「今回一緒に出る戸上隼輔選手(22)・篠塚大登選手(20)は、年は同じだったり2個上だったりするんですけど。僕だけが五輪を経験しているので、僕が伝えられることもたくさんあると思いますし、僕が彼らを引っ張っていくんだっていう気持ちも確かに持ちながら」 日本を引っ張るエースへ。それを自覚した大会が今年の全日本選手権でした。 張本選手は2018年、全日本選手権で水谷隼さんを破り初優勝。史上最年少、当時14歳での快挙でした。しかし、その後は優勝から遠ざかっていました。 張本選手 「正直ずっと『日本のエース』と水谷選手が引退されてから言われてきて。去年、戸上選手に負けてもエースはエース。確かに世界ランキングも僕が一番高いし、海外に対しては自分が一番自信あるのも分かるんですけど。やっぱり全日本選手権で優勝しなければエースってどうなのかなっていう」 そして迎えた今年の全日本選手権決勝。相手は3連覇を狙う戸上選手です。日本一へ壮絶な争いが繰り広げられました。張本選手は3ゲームを先取され、劣勢の展開になります。あと1点で張本選手の負けが決まるチャンピオンシップポイントを握られます。それでも得意のバックハンドでしのぎます。 最終ゲームまでに許したチャンピオンシップポイントはなんと8回。張本選手はその8回のピンチをすべてしのいでいきました。そしてついに迎えた張本選手のチャンピオンシップポイント。 勝利の瞬間、思わずぼうぜん。見事6年ぶりの日本一奪還を成し遂げました。 張本選手(優勝会見) 「戸上選手に打ち勝って優勝して、正真正銘の日本男子のエースになれたんじゃないかなと。胸を張って自分が日本のエースなんだと今は言える気がしています」 張本選手 「窮地に立たされても、ああやって逆転できたっていうのは、オリンピックで例えどんな苦しい場面になっても、あの時できたんだから今回ももしかしたらできるんじゃないかな」 張本選手 「東京五輪は団体で銅だったので、銀でも金でも1個でも上に上がれるように。一番良い結果は3つのメダル(男子シングルス・男子団体・混合ダブルス)ですね。すべてでメダル獲れるようにっていうのは今回思っています」