結婚生活18年で〈1億円〉を貯めてFIRE達成…40代子育て夫婦の「リアルな資産推移」
日系企業勤務→外資系企業転職+副業所得で1億円達成&FIRE実行。これはFIRE実践者である寺澤伸洋氏の経歴です。1行でまとめると簡単なようですが、1億円達成に至るまでには夫婦で力を合わせ、家計の見直しなども含めて試行錯誤してきたといいます。本記事では、寺澤氏による著書『ぶっちゃけFIRE 手取り25万円で子育てしながら1億円ためる方法教えます』(主婦と生活社)より一部を抜粋し、1億円を達成するまでを2つのフェーズに分け、資産推移とともにご紹介していきます。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
いかにして1億円を達成したのか、資産推移を公開
「日系企業勤務→外資系企業転職+副業所得」という変化を経て1億円に到達するまでの僕の資産推移を見ていきましょう。 資産推移 僕の資産推移を表した[図表1]のグラフをご覧ください。 僕たちは2002年に結婚しましたが、当時夫婦あわせて200万円からのスタートでした。それが2017年の転職時には4,800万円。すなわち15年間で資産を4,600万円増やしたことになります。 そして2020年12月、資産1億円に到達。その後2021年7月の退職時には資産が1億1,500万円。転職してからの4年3か月で6,700万円増えたのです。
ふたつの蓄財フェーズ
こうしてみると、僕の蓄財フェーズは大きく次のふたつに分けられます。 第1フェーズ:2002~2017年の節約・節制フェーズ 第2フェーズ:2017~2021年の転職・米株高・印税フェーズ 第1フェーズ(節約、節制フェーズ) 前半15年間の第1フェーズでは、僕たちは夫婦で共働きをしながら、しっかりとした家計管理をおこない、大小さまざまな支出を見直すことで貯蓄をしてきました。 このときの目標は「子どもたちの学費の準備をすること」。子どもが大学卒業するまでにはひとり2,000万円かかると言われていたので、ふたり分で4,000万円を貯金することを目指しました。 このときに僕がとった貯蓄法は、どのような家庭でも再現性が極めて高い手法です。正しいプロセスを踏めば、お金はきちんと貯まっていきます。 ただ1点だけこの時期に大きな後悔があります。それは、2012年後半からはじまったアベノミクスに乗れなかったことです。この当時、日本の株式市場はひどいものでした。 ・2006:ライブドアショック ・2008:リーマンショック ・2009:ユーロ危機 ・2010:民主党政権下の低迷 ・2011:東日本大震災での低迷 こうして数多の暴落を経験したことで相場に対して手が縮んでしまっており、株式相場に嫌気がさしていて株に手を出せなかったのです。これが本当にもったいなかったと思います。