チャトリ氏が那須川天心とロッタンのボクシングマッチ実現に意欲【ONE】
アジア最大級の格闘技団体「ONE Championship」のチャトリ・シットヨートンCEOが1月11日、都内で行われた会見でプロボクサーとして活動中の那須川天心(帝拳)とONEムエタイ世界フライ級王者のロッタン・ジットムアンノン(タイ/ジットムアンノンジム)のボクシングでの対戦実現に意欲を見せた。 2人は2018年にRISEで行われた「初代RISE世界フェザー級王座決定戦」で対戦し延長の末、那須川が判定勝ちを収めている。那須川は2022年6月の武尊戦を最後にボクシングに転向。昨年4月にプロデビューを果たし2連勝。1月23日にプロ3戦目にしてWBA世界バンタム級13位・WBO世界同級14位の世界ランカーであるルイス・ロブレス(メキシコ)と対戦する。 チャトリ氏はこの日、2019年10月以来の日本大会となる「ONE 165: Superlek vs. Takeru」(1月28日、有明アリーナ)の追加カード発表会見のため緊急来日。今大会では当初、ONEデビュー戦となるK-1 WORLD GP 3階級制覇王者の武尊(team VASILEUS)とロッタンがワンマッチで対戦の予定だったのだが、ロッタンがケガのため欠場。武尊はONEフライ級キックボクシング世界王者のスーパーレック・キアトモー9(タイ/Kiatmoo9 Gym)の持つ王座に挑戦することとなった。
チャトリ氏はロッタンについて「2日前に喋った時点でも、ケガをしているとはいえ“戦いたい”という熱い思いを聞かせてくれた」などと近況を報告。そしてその際に「ロッタン選手はタイトル戦でなくても武尊選手と対戦したいという思いを伝えてくれているのだが、いつかONE Championshipのボクシングで那須川天心選手と試合をしたいという思いも伝えてくれています。天心選手がもしこの会見を見ているのなら、ロッタンがボクシングでONEチャンピオンシップでやりたいと言っています」と那須川にメッセージを贈った。 会見後の囲み取材ではこの対戦の実現の可能性について「それは天心さんサイドの話になってくると思う。もちろん、ONEのCEOとして那須川天心とロッタンの試合はビッグカードなので実現させたいと思っている。帝拳プロモーションとの話し合い、もしくは共同開催という形でできればいいと思うが、実現すれば何よりもビッグカードになると思うし、2日前に聞いた時はビックリした。ONEでボクシングをやったのはWBCのシーサケット以来、5~6年やっていないので実現できれば」などと実現への意欲を見せた。 ONEでは2018年10月に王者シーサケット・ソー・ルンヴィサイにイラン・ディアスが挑戦する「WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ」が行われている。