動く巨大なレゴ? ダイハツが描く次世代モビリティ 市販を期待したい4モデル
世界各国が「脱炭素」を掲げる中、日本政府は「2035年までに、自動車の電動化(EV化)を進めガソリン車の新車販売を禁止する」と発表しています。 【写真】運転する楽しさを追求した「OSANPO」 EV化をめぐっては、需要低迷の影響で、「2030年までに全車種EV化をする」と掲げていたスウェーデンの自動車メーカー・ボルボがここに来て撤回するなど、各国とも迷走が否めません。 自動車メーカー各社は着々と来る「EV化時代」に備えて次世代モビリティの開発を続けており、一部モーターショーなどでの参考出展も多くあります。 そんな中、独自の次世代モビリティを複数開発しているのがダイハツです。ダイハツが提案する次世代モビリティは環境への配慮を最優先にしながらも、「もう一歩踏み込んだ」アイデアが込められたモデルのように映ります。
変化していくライフステージに対応し続ける軽乗用BEVモデル
斬新なアイデアを強く感じるのが「me:MO」という軽乗用BEVモデル。BEVとは、「Battery Electric Vehicle」の略で、従来のガソリン車のようなエンジンを持たず、電気のみで走るクルマのこと。 「me:MO」は乗り手が年齢を重ねるにつれて変わっていくライフステージに対応し続けることを想定したモデルで「子育て中」「子どもの成長後」「シニアになったとき」などの変遷で変わる好みに合わせて、クルマ自体も変化し続けられるのが特長です。 たとえば、「子育て中」であれば、ホイールキャップやバンバー部分には無数の四角い穴が空いており、この穴に3Dプリンタ製のデコレーションパーツをはめるなどし、オリジナルの外を楽しめます。また、ドアパネルの内張は「自由に絵が描ける」ようにもなっており、こちらもまた乗り手や子どもが好きなデコレーションを施すことができます。「従来のクルマの作り方を変えた」(ダイハツ)というモジュール化した内外装部品によって「車両形態の変更も可能」となっています。 こうなるともはや「実際に動く巨大なレゴ」。既成概念をはるかに超えた楽しさが詰まったモビリティだと思いました。