【独占インタビュー】2万人が来場!HYが語る地元フェスへの思い「最初は自己満も…」
今年で結成24年を迎える沖縄県うるま市出身の人気バンドHY。主催フェス「HY SKY Fes」が3月に開催されるのを前に、琉球新報の独占インタビューに応じた。 【写真】裏番、筋肉担当…?それぞれのキャラが際立つHY 昨年は3日間で約2万人が来場。沖縄を代表するビッグイベントに定着しつつあるフェスに懸ける真摯な姿勢、メンバーの関係性の変化、名曲「366日」の月9ドラマ化への思い…インタビューでは1時間超にわたって熱く語った。 (聞き手=大城周子・田中芳)
「エモい」瞬間
スカイフェスは「子どもたちに夢が生まれるきっかけや居場所を作ってあげたい」という思いでスタートした。回数を重ねるごとにブラッシュアップして規模も拡大し、県内外のファンを引きつけている。 メンバーが共通して口にするのは、“HYらしさ”を徹底的に追求しているということ。 リーダーの新里英之(ボーカル&ギター)は「HYらしいスカイフェスって何なんだろうと作っていくうちに、ハンドメイドでできるところはメンバーが全部参加して、 企画も立てていった」という。 新里が目を輝かせて教えてくれたのは準備段階のエピソード。「再利用した板に出演アーティスト名を書いていくんですよ。1番は誰々、2番手は清水翔太、加藤ミリヤ…とか。これを書くのが本当にうれしくて。すてきなアーティストが出てくれるな、やばいな今回もって。前年のを塗りつぶしていく作業もエモいんですよ」
「当たり前じゃない」に気づく
公園内の大型遊具で遊びながら音楽を楽しめるなど、子どもの姿が多いのもフェスの特徴だ。「ウィズチルドレン企画」と題して、ドキュメンタリー映画製作や新聞記者、カフェの体験を通して子どもたちにさまざまなことに興味を持ってもらうための企画にも取り組んでいる。 「子どもたちに夢を」というフェスのテーマについて、仲宗根泉(ボーカル&キーボード)は「最初の頃は“自己満”の部分もあったんですよ」と明かす。 子どもたちをステージに立たせて一緒に演奏したが、そこに集まるのはHYの根強いファンか出演者の保護者だけ。そこで、客演アーティストを呼んだりウィズチルドレン企画を始めたりと模索してきた。