五十嵐耕平の特集上映が初開催、三宅唱は新作を絶賛「他に二つとない傑作」
映画「SUPER HAPPY FOREVER」の公開を記念して、監督・五十嵐耕平にとって初の特集上映「青春的故事」が開催決定。あわせて、新作を鑑賞した映画監督・三宅唱のコメントも到着した。 【動画】五十嵐耕平監督特集「青春的故事」予告編(他20件) 本作では、あるリゾート地を5年ぶりに訪れた幼なじみの佐野と宮田が、佐野の亡き妻・凪(なぎ)と出会った思い出の場所をめぐりながら、かつて失くした赤い帽子を探すさまが描かれる。「Tocka [タスカー]」の佐野弘樹が佐野、「悪は存在しない」の宮田佳典が宮田に扮したほか、凪を「猫は逃げた」の山本奈衣瑠が演じた。 特集上映は東京のシモキタ - エキマエ - シネマ「K2」にて、9月20日より2週間限定で開催。「SUPER HAPPY FOREVER」の物語の礎となった「水魚之交」を含む短編プログラムのほか、東京造形大学在学中に制作された初長編の「夜来風雨の声」が劇場初公開となる。「息を殺して」など五十嵐がこれまでに手がけたすべての長編作品がラインナップされた。YouTubeでは予告編が公開中だ。 「ケイコ 目を澄ませて」「夜明けのすべて」で知られる三宅は、新作の「SUPER HAPPY FOREVER」を「夜更けまで遊んだり早起きして海を見に行きたくなるような、他に二つとない傑作!」と絶賛。また詩人・小説家の井戸川射子は「映画の中で海は何度も映る、みんな海を眺める、彼らは、私たちはこんなにも永遠に囲まれてはあるのだと、私は明るく考える」とコメントした。 さらに、本作がスペインの第72回サンセバスチャン国際映画祭サバルテギ=タバカレラ部門に正式出品されることが発表された。同部門は上映尺やジャンルにとらわれることなく、挑戦的な作品や新たな才能を発掘する部門だ。五十嵐は「泳ぎすぎた夜」「水魚之交」に続き、2年連続3度目の選出となる。 「SUPER HAPPY FOREVER」は、9月27日より東京・新宿武蔵野館ほか全国で順次ロードショー。なおイタリア現地時間8月28日に開幕する第81回ヴェネチア国際映画祭では、ヴェニスデイズ部門のオープニング作品として上映される。 ■ 五十嵐耕平監督特集「青春的故事」 2024年9月20日(金)~2週間限定 東京都 シモキタ - エキマエ - シネマ「K2」 <上映作品> ・水魚之交 ・泳ぎすぎた夜 ・息を殺して ・豆腐の家 ・メルヒェン ・夜来風雨の声 ■ 三宅唱 コメント タイトルの響きよりももっと馬鹿馬鹿しく、格好良く、儚く、しかもこんなに恋や愛を感じるなんて。 なんの変哲もない時間にみえて、「ああ…!」と思わず言葉を失うようなアクションから目を離せずにいると、ある瞬間、とてつもない多幸感と喪失感に同時に不意打ちされる。 夜更けまで遊んだり早起きして海を見に行きたくなるような、他に二つとない傑作! ■ 井戸川射子 コメント 何かはFOREVERであってほしい、身近にあるものなら海は、永遠に近いところにはあるかもしれない、水はずっと循環していて。 映画の中で海は何度も映る、みんな海を眺める、彼らは、私たちはこんなにも永遠に囲まれてはあるのだと、私は明るく考える。 (c)2024 NOBO/MLD Films/Incline/High Endz