名古屋市長選、投開票まで残り1週間 ラストサンデーに候補者訴え
名古屋市長選は24日の投開票日まで残り1週間。最後の日曜日となった17日、いずれも無所属新人で、元副市長の広沢一郎氏(60)、元参院議員の大塚耕平氏(65)、政治団体「緑の党・東海」共同代表の尾形慶子氏(67)の主要3候補は市内各地で演説し、支持を訴えた。【真貝恒平、大原翔、加藤沙波】 ◆広沢一郎氏(60)=日本保守推薦 広沢氏は大須観音や栄など市中心部で演説した後、名古屋駅前でマイクを握った。 買い物客らを前に「今回の選挙はシンプル。河村(たかし・前名古屋市長)さんのやってきたことを続けるべきかやめるべきか」と呼びかけ、「減税は一丁目一番地。減税は継続するしかないし、当たり前。さらに10%にチャレンジする」と市民税減税を現行の5%から10%に引き上げるとアピールした。 応援で隣に立った河村氏も「広沢さんになってもらわないと、僕が15年半やってきたことがパーになる。ナッシング、フィニッシュ」と支持を訴えた。 ◆大塚耕平氏(65)=自民、立憲民主、国民民主、公明推薦 大塚氏は、中区栄1で行った演説で「給食代ゼロ、敬老パス負担金ゼロ、がん検診代ゼロの『三つのゼロ』を速やかに実行する」と強調。「『市民の手取りを減らさない』という視点で政策を積み上げていく」と訴えた。 また、「名古屋には半導体に関わる企業がたくさんある。そういう産業や技術を生かして名古屋を発展させる」と力を込めた。 応援に駆けつけた国民民主の浜口誠政調会長は「衆院選で国民民主党の議席は28議席まで増えた。名古屋でも新しい政治の流れを作り、大塚さんにシンボルとなっていただきたい」と熱弁した。 ◆尾形慶子氏(67)=共産推薦 尾形氏は午前、昭和区の川名公園で家族連れなどと交流。市民税減税に関するパネルを掲げ、市民それぞれの減税額を確認してもらった上で、減税を廃止した場合にどんな施策を充実させたいか尋ねた。「減税と言っても、恩恵を受けてきたのは一部の富裕層のみ。本当だったら受けられるサービスが削られてきた」と訴えた。 午後には共産党の小池晃書記局長やれいわ新選組の関係者らが駆けつけ、東区のオアシス21前で演説。「名古屋で初めての女性市長にさせてください。みんながハッピーな名古屋にしましょう」と呼びかけた。 ◇名古屋市長選立候補者(届け出順) 太田 敏光(おおた としみつ)76[元]会社員 無新 広沢 一郎(ひろさわ いちろう)60[元]副市長 無新[保] 水谷 昇(みずたに のぼる)61旅行会社社長 無新 不破 英紀(ふわ ひでき)64[元]大学講師 無新 鈴木 慶明(すずき よしあき)85[元]自治省職員 無新 大塚 耕平(おおつか こうへい)65[元]参院議員 無新[自][立][国][公] 尾形 慶子(おがた けいこ)67政治団体役員 無新[共]