ゴホゴホ咳でも、発熱でもノーマスクな人が続出。実際に罹患したスーパー店員が独白するリアルが恐ろしい。「5類移行後最大の波」原因は症状に対する個人差にある?
新型コロナがまた猛威を奮っている。危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。 「熱中症と似た症状であることも混乱の要因だそう。5類感染症に移行したこともあり、警戒心、さらには関心が減っていることもあるでしょう。患者数は9週間連続で増加しています」。 実際、罹患した人に話を聞くと症状はかなり重い場合もあるらしい。 「高熱、尋常じゃない喉の痛みをここのところよく耳にしますね。唾を飲み込むだけでも痛いと知人は話していました。健康な大人でもこれなのですから、高齢者や幼児など、体力のない人の罹患にはさらなる注意が必要と言えるでしょう」。 今回はコロナに罹患したある女性に話を聞いた。 -----------------
「先月、罹患しました。初めは39℃の高熱が出て、喉の痛みが襲ってきました。倦怠感はその後、半月続きましたし、咳も酷くて本当に大変でした。1週間は食べ物はおろか、唾を飲み込むべるのも大変なくらい。その後、家族も続々罹患して、本当に地獄絵図でしたね。罹患は2度目ですが、前回に比べて今回は本当にきつかった。もう2度とかかりたくないです」。 そう話してくれたのは、花山諒子さん(仮名・52歳)だ。実は、以前から気になっていることがあると話す。 「私はスーパーで働いているんですが、体調の悪そうな人を結構見かけるんですよね。咳をゴホゴホしているのに、マスクもせずにウロウロ、ウロウロ。我々、従業員はマスクをしていますが、だからといってすべてが防げるわけじゃないでしょう?体調が悪いときくらい、せめてマスクをして欲しいと本気で思います」。 実際、諒子さんを含め、スーパーでは従業員の感染が続いているそう。 「誰から移されたかなんてわかりませんが、正直、お客さんからの可能性も否定できません。断定はできませんけどね」。 そんな諒子さんは病院でも衝撃の事態を目にしたと話す。 「発熱外来での出来事です。パーテーションで仕切られた場所で待機をしていました。そこには、数人の発熱患者がいたんですが、ある男性がいたんです…」。 歳の頃は、50代くらい。
「咳をするたびに、マスクをずらすんです。その動作がすごく不快で…。」。 周りの発熱患者も怪訝な顔をしていたそう。 「でもみんなとにかく体調が悪いので、それを注意するパワーはありませんでした。順々に診察が始まったんですけれど…」。 その男性が診察室から出てきた瞬間、衝撃が走る。 「マスクをしていなかったんです…」。 発熱外来でマスクなしの衝撃。【後編】ではその男性の様子をさらにフィーチャーする。 取材・文/悠木 律