DeNA・オースティン、足の痛み「打席に入ったら忘れる」 日本シリーズ第1号先制弾に「全打席歩いて帰ってこれるように本塁打打ちたい」
◇30日 SMBC日本シリーズ第4戦 ソフトバンク0―5DeNA(みずほペイペイドーム) ◆DeNA・オースティンの勝ち越しソロを喜ぶ応援スタンド【写真】 4番が逆襲の旗手となった。DeNA・オースティンが4回、ソフトバンクの先発・石川の直球を逆方向へ運んだ。打球は右翼フェンスを越える日本シリーズ第1号の先制ソロ。これが5得点快勝の号砲となった。 「追い込まれていたので、しっかり芯でとらえようと思った。本当は全打席歩いて帰ってこれるように本塁打を打ちたいけどね」。笑顔で快打を振り返ったオースティンは一塁を回ると、腕を突き上げた。そして、悠々と敵地のダイヤモンドを一周し、速度を緩めて歩くように本塁を踏んだ。 26日の第1戦(横浜)で左足甲に自打球を当て27日の第2戦(同)は欠場。29日の第3戦(ペイペイ)から復帰し、この日が2試合目だった。2回の先頭で中前打を放って出塁。佐野の右前打で三塁に激走すると、塁上で顔をしかめた。 「ぶっちゃけ、めっちゃ痛かった」。しかし、痛くても試合に出場するのは出たいという意思があるからだ。「自分は野球を愛していて、毎日プレーしたい。過去の2年間はけがもあって、プレーできない本当に悔しいシーズンを過ごした。今季は本当にやるぞという気持ちで、全試合出るという強い気持ちでやってきました」 左足甲は2017年にも痛めた箇所。治りは遅く、ベースについて一呼吸したらまた足の痛みが出てくるという。しかし、「打席に入ったらアドレナリンが出ている。集中して足の痛みは忘れる」と現状を明かす。 こんな主砲の姿にナインも刺激を受け、7回には打者一巡の猛攻。三浦監督は「オースティンが先制してくれてみんながつないだ。横浜に必ず戻るという気持ちでやってきたが、もう1日(福岡で)全力で出し切れるように準備していく」と31日の第5戦への集中を誓った。
中日スポーツ