【京都大賞典】シュヴァリエローズが重賞初制覇 ブローザホーンは11着に敗れる波乱の決着
10月6日の京都11Rで行われた第59回京都大賞典（3歳以上オープン、GⅡ、芝・外2400メートル、別定、11頭立て、1着賞金＝6700万円）は、北村友一騎手の8番人気シュヴァリエローズ（牡6歳、栗東・清水久詞厩舎）が、中団外め追走からゴール前で先に抜け出したディープボンド（4番人気）をアタマ差捕らえて重賞初制覇を飾った。タイムは2分22秒9（良）。 さらに3／4馬身差遅れた3着にメイショウブレゲ（11番人気）が入り、3連単は141万9720円の高配当となった。今年の宝塚記念勝ち馬で1番人気に支持されたブローザホーンは後方2番手追走から直線でも伸び脚を見せることなく、11着に終わった。 京都大賞典を勝ったシュヴァリエローズは父ディープインパクト、母ヴィアンローズ、母の父Sevres Roseという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は（有）キャロットファーム。戦績は30戦4勝。重賞は初勝利。北村友一騎手は2013年ヒットザターゲットに続く京都大賞典2勝目、清水久詞調教師は2016年キタサンブラックに続く京都大賞典2勝目。 ◆北村友一騎手（シュヴァリエローズ 1着）「最後は接戦でしたが、頭が出ていて良かったです。前々で最後まで頑張ってくれる馬というイメージがあったので、本当は前の方に行きたかったんですが、1歩目が思っていたよりも出なかったですし、ペースも流れていたのであの位置になりました。周りの馬は気にならなかったですね。この馬のリズムを大事にしていました。坂を下っていくときに手応えが良かったので、最後までこの馬らしさを出してくれると思っていました。僕の馬もしぶといですし、幸さんの馬（2着ディープボンド）もしぶといので2頭でいいレースができました。馬自身、長距離を使って安定してきていましたし、前走もあと一歩だったので、もう一歩をしっかりと伸びてくれました。頭差が大きかったです。安定して勝ってくれるようになって、いつも一生懸命走ってくれる馬なので、次もこの馬本来の走りに期待したいです」 ◆清水久詞調教師（同）「しぶといですね。このくらいの距離にしてから崩れなくなりました。距離が合っているんでしょうね。これくらい距離が長いほうが折り合いますし、ゆっくりと走れて脚がたまるんでしょう。春は目黒記念で負けはしましたが（勝ちに）等しい内容だと思っていました。これで、馬に（勝ち）癖がついてくれたら。これがディープなんでしょうね。伸びのあるキャンターをします。まだまだ楽しみですね。（次は）オーナーと相談してまた決めたいです」
