“何が彼を殺したのか”『佐々木、イン、マイマイン』内山拓也監督の商業長編デビュー作 映画『若き見知らぬ者たち』特報映像公開
『佐々木、イン、マイマイン』で新人賞を総なめした内山拓也監督の商業長編デビュー作、映画『若き見知らぬ者たち』。この度、本作の特報映像と、2種類のメインビジュアルが公開された。 本作は、内山拓也監督が身近な見聞にインスパイアされ、自身のオリジナル脚本によって描き出した、今を生きるすべての表現者たちに送る物語。 風間彩人(磯村勇斗)は、亡くなった父の借金を返済し、難病を患う母、麻美(霧島れいか)の介護をしながら、昼は工事現場、夜は両親が開いたカラオケバーで働いている。彩人の弟・壮平(福山翔大)も同居し、同じく、借金返済と介護を担いながら、父の背を追って始めた総合格闘技の選手として日々練習に明け暮れている。息の詰まるような生活に蝕まれながらも、彩人は恋人の日向(岸井ゆきの)との小さな幸せを掴みたいと考えている。しかし、彩人の親友の大和(染谷将太)の結婚を祝う、つつましくも幸せな宴会の夜、彼らのささやかな日常は、思いもよらない暴力によって奪われてしまう。
この度公開された特報映像は、遠い青い空の下でただひたすらと自転車をこぐ主人公・彩人が映し出され、「彩人、死んじゃった」という衝撃的なセリフで始まる。そして、まっすぐ伸びた廊下を歩く2人の警官の後ろ姿、紛雑としたキッチンで食事をとる一家、うつろで生気のない青年、くちづけを交わす男女、陽気に騒ぐ若者たち、夜の闇を切り裂くパトカーの赤色灯、頭を抱えてうずくまる女、苛立つ男、そして銃のハンドサインをむける彩人の弟、壮平の姿が次々と連なり、夜の帳が下りる街並みを背景に「何が彼を殺したのかー。」というキャッチコピーが映し出される。主人公、彩人を待ち受ける運命とはどれほど過酷で苛烈なのか。自分の正義を守り懸命に生きようとする“名もなき者たちの魂の叫び”とは。 映画『若き見知らぬ者たち』は2024年10月11日(金)より全国公開。
otocoto編集部