あのロジクールも参入したラピッドトリガー対応ゲーミングキーボード。日本語配列で選ぶおすすめ
ゲーミングキーボードの最先端機能であるラピッドトリガー(Rapid Trigger)が、2023年あたりから注目を集め始めている。キー入力のオンとオフを最速にできる機能で、FPSゲームなどでメリットが得られるとされる。具体的にどんな機能であるかは、下記の記事をご覧いただきたい。 【画像】製品ページ実売価格 : 3万2,980円前後●レイアウト : 75%●キースイッチ : 磁気式●押下圧 : 30~50g●インターフェイス : USB有線●サイズ : 約325.4×143.8×27.3~36.8mm●重量 : 約651g FPSゲーマーの必須デバイスになりつつあるものの、対応するにはアナログスイッチが必要になるため、価格が高価になりがちなのがデメリット。そうすると世界的にはニッチな製品となる日本語配列は出しづらくなるという面もある。 そんな中でも日本語配列の製品を探したところ、さまざまな製品が見つかった。早くから製品を投入している日本メーカーもあれば、ラピッドトリガー対応製品の投入が遅れていた海外大手メーカーもある。各社の注目製品を見ていこう。 ちなみにキーオン/オフ以外でのラピッドトリガー対応キーボードの特徴を紹介しておくと、押し込み位置を把握するというアナログスイッチの特性から、キーは押し込み始めから終わりまで、荷重の変化が滑らかなリニアタッチの製品となることが多い。リニアタッチの高級キーボードを探すなら、これらの製品もチェックしておいて損はない。 またアナログスイッチは基本的に非接触式スイッチになるため、耐久性が高く、騒音が小さくなるというメリットがある。加えて、ゲームでの入力を正確にするため、キーのがたつきを減らすことに着目した製品も増えてきた。 ゲーム向けの最先端機能で、高価な製品が多くはあるのだが、ゲームをプレイしなくとも、キーボードとしてのメリットは多い。ラピッドトリガー対応を高品質なキーボードを示すカテゴリとして捉えて、是非触ってみていただきたい。 なお、以下で紹介する価格は11月29日時点のものとなり、変動している可能性もあるため、購入の際には注意してほしい。 ■ スペースキーの長さが変えられるロープロファイルタイプ エレコム「VK720AL」 F1~12キーなどを搭載したコンパクトな75%キーボード。ロープロファイルで、キーストロークは2.5mm。キー入力時のぐらつきの少なさや、シリコンとスポンジの吸音シートによる低騒音・低振動も特徴としている。スペースキーは物理的に長さの調整が可能。キースイッチは着脱可能なホットスワップ方式に対応する。ホワイトとブラックの2色展開。 ■ 独自スイッチでがたつきのないキー入力を実現 東海理化「ZENAIM KEYBOARD」 テンキーレスの配置に数キー追加したレイアウト。ロープロファイルで、キーストロークは1.9mm。キーのがたつきを極限まで減らした独自キースイッチを搭載する。ラピッドトリガーの調整は0.05mm単位で調整が可能。英語配列も展開。 ■ おなじみの静電容量無接点スイッチを採用 東プレ「REALFORCE GX1」 オーソドックスなテンキーレスのレイアウト。同社のキーボードの特徴である静電容量無接点方式を採用しており、押下圧は45gと30gの2モデルを用意している。キーストロークは4mm。英語配列も展開。 ■ ロジからもついにラピッドトリガー対応製品が登場 ロジクール「PRO X TKL RAPID」 同社初のラピッドトリガー対応製品。オーソドックスなテンキーレスのレイアウトに、複数のマルチメディアキーを搭載。押下圧は35gと軽め。ブラック、ホワイト、ピンクの3色展開。 ■ キー入力速度をさらに高めるモードも搭載 Akko「5075S HE JP」 カーソルキーを若干離す配慮を加えた75%レイアウトのキーボード。ポーリングレート8,000Hzに対応。任意の4キーの入力をさらに高めるHyper Response Modeを搭載する。Dark NightとMoonlight Whiteの2色展開。 ■ 1億5千万回の押下耐久性を実現 CORSAIR「K70 PRO TKL」 特殊キーやダイヤルを加えたテンキーレスのレイアウト。潤滑済みのキースイッチは押下耐久性1億5,000万回を謳う。キーストロークは4.1mm。ポーリングレート8,000Hzに対応。ブラックとホワイトの2色展開。 ■ お手頃価格でラピッドトリガーを試せる DrunkDeer「DrunkDeer G75」 コンパクトにまとめた75%レイアウト。安価なラピッドトリガー対応製品を販売していることで知られるメーカーで、本製品では日本語配列もラインナップ。パープルとブルーの2色展開。 ■ 独自の光学式スイッチ採用。60%レイアウトも選べる Razer「Huntsman V3 Pro」シリーズ マルチメディアキーを搭載したフルキーボード。押下耐久性1億回を謳う光学式スイッチを採用。フルサイズのほか、テンキーレスの「Huntsman V3 Pro Tenkeyless」(3万2,980円前後)、60%の「Huntsman V3 Pro Mini」(2万6,980円前後)の各レイアウトを展開している。色はブラックで、テンキーレスのみホワイトも展開。 ■ スタビライザーを改善したワイヤレス対応モデル SteelSeries「Apex Pro TKL Wireless Gen 3」 オーソドックスなテンキーレスレイアウトを採用。ワイヤレス接続に対応し、内蔵充電池によるバッテリ持続時間は37.5時間(Bluetoothでは45時間)。新たなスタビライザーを搭載し、従来よりキーのぐらつきを低減している。なお、「Apex Pro Gen 3」シリーズとして、フルサイズ有線の「Apex Pro Gen 3」、テンキーレス有線の「Apex Pro TKL Gen 3」も用意している。
PC Watch,石田 賀津男