【北九州記念】ペアポルックス素軽い動きで余力十分 4ハロン54秒8で登坂
サマースプリントシリーズ第2戦の北九州記念の追い切りが26日、栗東トレセンで行われた。葵S2着からリベンジを狙うペアポルックスが坂路をスムーズに駆け上がった。2戦2勝と得意の小倉で重賞初制覇を目指す。 ◇ 重賞初制覇へ好気配を漂わせた。葵S2着からの戴冠を狙うペアポルックスが、栗東坂路で素軽い動きを披露。デビューから手綱を取る松若騎手が、力を込めた。 「先週にいっぱいにやっているので今週は馬なりで。順調にきています。デキは変わらずにいいと思います」 4ハロン54秒8─12秒5で余力十分な登坂も、小気味いいフットワークが目を引き、鞍上との息もぴったりだ。時計こそ控えめだったが19日の1週前追い切りでは、同52秒9─11秒8で鋭い伸びを見せており、しっかりと負荷はかけられている。 デビューから5戦で連対を外しておらず、安定感は抜群。鞍上は「スピードがあって、競馬にいけば素直」と評価する。 前走はピューロマジックに1馬身1/4差をつけられての2着だったが、今回は2戦2戦の小倉芝1200メートル。梅田調教師は「器用さがあるので、小回りの小倉は合っていると思います。ここのところ2着、2着ときているのでなんとか勝ちたいです」と意気込んだ。2021年ヨカヨカ以来の3歳馬Vへ、夏の小倉でタイトル初奪取だ。(山口大輝)