J3奈良クラブ、関大出身ルーキー百田真登が14位から浮上のキーマン 昨季関西学生リーグ得点王
J3で2年目を迎えた関西2クラブをピックアップする。FC大阪は現在3位とJ2自動昇格(2位以内)が射程圏内。14位と苦戦する奈良クラブは、1年目FW百田真登(ひゃくだ・まなと、23)が台頭し、反攻のキーマンとなる。両クラブは2日に対戦(花園)し、0―0のドロー。ともに得点力アップが飛躍のカギとなる。 エースを失った奈良クラブは現在14位に沈む。J3で1年目だった昨季、リーグ2位16得点でチームを5位に導き、ベストイレブンにも選出されたFW浅川隼人(29)が、今季から同じJ3の松本へ移籍。だが、頼もしい新戦力が台頭している。ここまでチーム21得点中、5得点を挙げている新人ストライカー・百田が後半戦のカギを握る。 関大4年時の昨季、関西学生リーグ1部で20得点を挙げ、得点王。2月24日の開幕・琉球戦(ロートF)で早速、J初得点を挙げた。「試合に出て1本決めるのがエースの仕事」とゴールへの嗅覚には自信をもつ。 今年から一人暮らしを始めた。「試合前はパスタを食べる」と自己管理。パーソナルトレーナーをつけて下半身強化に務め、簡単には倒れない体の強さも武器の一つだ。「チャンスを確実に決められるように。去年の得点王が19。20得点は最低ライン。得点王はずっと目指している」。貪欲にゴールを奪い、古都のクラブを上昇させる。(瑠) ◆奈良クラブ 1991年、都南クラブとして創設され、97年に奈良県リーグ1部昇格。08年から現チーム名。10年、関西1部リーグ昇格。13年、Jリーグ準加盟クラブ(現Jリーグ百年構想クラブ)認定。15年度からJFL参入。22年、J3初昇格を決める。昨季J3で5位。ホームタウンは奈良市、三郷町を中心とする県全域。ホームスタジアムはロートフィールド奈良(鴻ノ池陸上競技場)。
報知新聞社