今治唯一の造り酒屋・八木酒造部、「酒蔵ランキング」初のベスト50入り
国内外のコンテストや鑑評会などで評価された酒蔵を認定する「世界酒蔵ランキング2024」に、今治の酒蔵「八木酒造部」(今治市旭町)が初のベスト50入りを果たした。(今治経済新聞) 【写真】高い評価を受けている山丹正宗 「世界酒蔵ランキング」は2019年に始まったもの。その年に開催された有力な日本酒コンテストの受賞実績をポイント化し、酒蔵ごとに集計する。一般による人気投票などではなく、プロフェッショナルな専門家がブラインドで審査する。厳正な審査会の入賞実績をポイント化しており、スコアの上位50位の酒蔵を格付けしている。 今年のランキングは11月25日に発表され、今治市内唯一の造り酒屋である八木酒造部が一つ星である44位にランクインした。同酒蔵がランクインするのは今回が初めて。 「今までランキングのことを意識したことはなく、コロナ禍の間に造ろうと思っていた日本酒が形になり、それらがさまざまなコンテストで評価されたのが要因」と社長の八木伸樹さん。今シーズンは、純米大吟醸が全国新酒鑑評会で金賞を受賞したほか、主力商品の「山丹正宗 しずく媛 純米吟醸」「山丹正宗 純米酒 松山三井」に加え、「山丹正宗 Jazz Brew」「山丹正宗 刀」などの限定酒もコンテストで受賞。特に表彰が続いた年だったという。 その他にも、有機栽培米で仕込んだ自然派日本酒「Organic」や、昔ながらの製法・水もとで辛口に仕上がった「MINAMOTO」など、新商品も多くお披露目となった。 八木さんは「今回は40番台で一つ星。せっかくなので次は2つ星(30番台)を目指していきたい」と今後の抱負を語る。
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