ダルビッシュ有（ロイター＝USA　TODAY　Sports)

　パドレスのダルビッシュ有投手（37）が19日（日本時間20日）のブレーブス戦（アトランタ）で今季4勝目を上げ、日米通算200勝に到達。試合後にNHKのインタビューに答え「特に実感はないですけど、アトランタでいいピッチングができてよかった。ほっとしている。次また201勝目できるように明日から調整していきたい。なるべくイニングを稼いで中継ぎの方がしっかり休めるようにしたい」などと話した。 　7回を投げて2安打無失点、9奪三振の完ぺきな内容。25イニング連続無失点で防御率を2・08まで下げた。前日18日（同19日）の先発予定が悪天候で中止となり、スライド登板となったことにも「一日ずれて体の力はあんまりなかったけど、変化球がよかったし、うまく相手の集中力をずらすことができた」と振り返った。 　また、NHK・BSがドジャース戦ではなく、ダルビッシュの歴史的瞬間の試合を中継したことで「NHKさんは生中継、大谷君のやつをやめてまでやってくださっているので、今日は何とか決めたいという気持ちはあった」と笑顔で感謝の言葉も並べている。 　この日はドジャース大谷翔平（29）がレッズ戦でサヨナラ打を放った。いつもならNHKで中継していただけにSNSでは「なんでこんな日に中継がないんだ」と大谷ファンの怒りが飛び交ったほどだが、一方でダルビッシュ発言を大谷偏向の「皮肉」とらえる声も多く「やっぱりダルも感じていたんだな」「大谷大谷とウザイからそれくらい言ってもらって良かった」「いつも放送ないのにこんな時だけしやがって、と言いたいんだろう」とも…。 　同地区のライバルで大谷、山本とも仲のいいダルビッシュだが、パドレスはチーム力も話題性もドジャースに圧倒されている。皮肉にとれるのも〝パドレス愛〟の裏返しに違いない。