日経平均の「上昇トレンド」は来年も継続 ~2024年の「日本株」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
日経平均の上昇トレンドは来年も継続、下値支持線と上値抵抗線の年末水準が一応の目安か
この先、仮にドル安・円高が進行し、2024年12月末時点のドル円が1ドル=130円程度に達したとすれば、輸出企業を中心とした企業業績には一定程度、マイナス要因になると考えられます。ただ、今年は1月に127円台をつけており、時間をかけて進む130円程度の円高であれば、企業業績にとってそれほど脅威にはならず、むしろ企業改革の進展や賃上げ傾向が続くことで、株高基調が維持される公算は大きいとみています。 日経平均は、2012年10月安値起点の「下値支持線」と、2013年5月高値起点の「上値抵抗線」で、長期上昇トレンドを形成しており(図表2)、2024年もトレンド継続が見込まれます。2024年12月末時点で、下値支持線は29,950円、上値抵抗線は36,250円に位置していますが、日経平均がこれらを下抜けるか、上抜けるかは、前述の3つのポイントが改善するか否か、マクロ環境が弊社の見通しに沿ったものとなるか否かにかかっています。 (2023年12月26日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『日経平均の「上昇トレンド」は来年も継続 ~2024年の「日本株」見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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