東海地方 岐阜県で土砂災害の危険度が高まる 明日2日まで断続的に雨 週間天気
今日1日の東海地方は、岐阜県で警報級の大雨となっている所があります。岐阜県では、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まる恐れがあります。この後も最新の気象情報をこまめに確認して、安全な場所で過ごすようにしてください。 東海地方の雨雲レーダー(実況)
岐阜県の山地の多くの地点で100ミリ~200ミリ越え
北陸付近にのびる梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、東海地方では大気の不安定な状態が続いています。活発な雨雲が次々と通過し、局地的に1時間に20ミリ以上の強い雨や30ミリ以上の激しい雨を観測しています。 今日1日正午までの48時間雨量は、岐阜県郡上市ひるがので221.0ミリ、岐阜県下呂市萩原で210.5ミリを観測するなど、岐阜県の山地の多くの地点で100ミリ~200を超え雨量が多くなっています。
土砂災害の前触れは
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。 1つめは、がけや地面にひび割れができることです。 2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。 3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。 4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。 そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。
明日2日にかけて断続的に雨
梅雨前線は、明日2日にかけて本州付近に停滞しますが、明日2日は今日1日よりも活動は弱まる見込みです。 東海地方では、この後も雨は強弱を繰り返しながら降り続くでしょう。明日2日にかけて予想される1時間雨量は、多い所で30ミリ~40ミリの予想です。これは、傘をさしていても濡れたり、道路が一気に川のようになる激しい雨です。降り続く雨で、総雨量は更に増える恐れあります。 すでに、岐阜県では警報級の大雨となっている所があります。これまでに降った雨により地盤の緩んでいる所があり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高まる恐れがあります。雨雲レーダーを活用したり、土砂災害や浸水害、洪水害に関しては、気象庁のHPにある「キキクル(危険度分布)」で、最新の気象情報を確認するようにしてください。
週間天気
3日(水)以降は、梅雨前線は日本海や北陸付近に停滞しやすいですが、本州付近に南下することもある見込みです。東海地方では北の地域ほど前線の影響を受けやすく、雨の降る日が多くなるでしょう。広く雨となるのは7日(日)前後となりそうですが、予報がまだ先のため、こまめに最新の天気予報を確認するようにしてください。また、晴れマークがついている地域でも、天気が変わりやすいため、にわか雨に注意が必要です。 日差しが出れば、最高気温は35℃近くまで上がる所が多く、厳しい暑さとなりそうです。また、夜間も蒸し暑いため、エアコンを適切に使って十分な睡眠を確保し、体調管理に気をつけましょう。
日本気象協会 中部支社 竹下 のぞみ