完璧すぎるUV対策で骨密度が下がるってホント?真相を専門家に直撃!【美容の常識ウソ?ホント?】
なぜ、UV対策でビタミンDの生成が阻害される?
「上でも少し触れましたが、ビタミンDは肌が紫外線に当たることでつくられるからです。近ごろの日焼け止めはとても優秀で、紫外線をしっかりブロックしてくれるものが多く、使用していればビタミンDの生成ができなくなります」
紫外線からビタミンDを摂るおすすめの方法は?
「とはいえ、紫外線はシミやしわの原因となるもの。光老化なども問題になっていますし、美容のためには顔のUV対策は完璧にして、シミがほぼできない手のひらを日に当てるのがおすすめです。実はビタミンDの生成は、夏なら5分~10分、冬なら15分~30分程度、手のひらを日に当てるだけで十分なのです。日差しが強い日などは日陰でも大丈夫。曇りの日でも晴れの日の2/3くらいの紫外線量はあるので、効果は得られますよ」
ビタミンDが摂れる食べ物は?
「勤務時間やお仕事内容、ライフスタイルの関係などで、どうしても日に当たれないという人は、サプリメントやビタミンDを豊富に含む食品積極的に摂るようにしましょう。効率のよさは劣るものの、ビタミンDは食べ物からも摂取できます。ビタミンDの含有量が段違いに多い食品は紅鮭です。ちょっと多いと感じるかもしれませんが、週3回くらい切り身を食べれば必要量を摂取できます。あとはキノコ類。特に生きくらげや干し椎茸など、天日干しされたもののほうがビタミンDの量が多いです」
顔のたるみやシワは骨密度の低下が原因
「はい。顔の骨は骨密度の低下で痩せてしまいます。顔の骨は顔の土台。その土台が痩せて減れば、そこについている靭帯は緩み、筋肉や脂肪も減り…と、皮膚を支えられなくなってしまうのです。これによって起こるのが、ゴルゴラインやほうれい線の出現です」
ゴルゴラインやほうれい線ができるメカニズム
「これまで、顔のたるみの原因は、加齢による肌の弾力低下、表情筋の衰え、脂肪の萎縮の3つとされてきました。しかし、上述したように、顔の骨痩せもたるみの大きな原因になることがわかってきました。 顔の靭帯や筋肉は骨についているので、眼球が入っている穴の部分が広がってくると、そこについている靭帯が緩み、皮膚を支えきれなくなってゴルゴラインやほうれい線といったラインがくっきりします。目の下のクマのようなたるみも同様に、眼球が入っている穴が広がってくることで出てきます。 マリオネットラインの原因は、あごの骨が減ること。それによりサイドからの支えが緩み、頬が落ちて縦のラインができます。さらに、あご先の骨が減って短くなることで肉が余り、二重あごや首のシワにもできやすくなります。 ちなみに、こめかみのへこみは骨だけではなく、脂肪が減ることで起こります。それによってフェイスラインがゴツゴツと男性的になると、それもシワやたるみと同じように老けて見える原因になるため、気にしたいところです」