ロス五輪目指す20歳が競輪デビュー 憧れは”先行日本一”村上義弘さん「養成所に受かった時、知らない番号から電話が」
小倉競輪場のミッドナイト「やっぱ!オズパ!杯(F2)」が7月1日に開幕する。7Rのチャレンジ予選に出走する阿部英斗(20歳・福岡=125期)に話を聞いた。 北九州期待の大型新人、阿部英斗が地元バンクで本格デビュー。初日は7Rに出走する。 「めちゃめちゃ緊張しますね。自己中なレースはせずに、ラインで決まるように走りたい」と意気込みを語った。 現在はナショナルチームBに所属。「ロス五輪を目指しています」と目を輝かせた。そんな阿部が競輪選手を志したのは、どんな理由だったのか。 「4歳から8歳までトライアスロンをやっていて、その時のコーチに"競輪選手を目指してみれば"と言ってもらったのがきっかけです。それで競輪祭を観に行って、とりこになりましたね。両親は(競輪に)全く興味がなくて、自分もコーチに言われるまでは知らない世界でした。それから何度も競輪祭を観に行った。一番印象に残っているのは、平原康多さんに乗って武田豊樹さんが優勝したレース(2015年)です!」 目標にする選手を尋ねると「村上義弘さんです!」と返ってきた。 「競輪選手としても、人間的にも村上さんが好きなんです。ファンを大切にする姿や、強くても謙虚なところですね。競輪を観に行っていた時代は、村上さんを入り待ち、出待ちしてました。高校3年生の時に養成所に受かった際は、知らない番号から電話がかかってきて、それが村上さんだったんです。『おめでとう』と言ってもらってすごく嬉しかったです」 かつて“先行日本一”と呼ばれた村上のように積極的な走りで、ファンを沸かせてもらおう。(netkeirin特派員)